他人事ではない! 20代、30代の女性のがんが増えている!
がんというと、なんとなく中高年がかかるものと思い込んでいませんか?
でも、女性のがんは実は20代から急増しているそうです。
20代、30代は女性のがん年齢なのです。
若い世代のがん。20代~30代女性が8割も
新聞などの報道によると、思春期・若年世代のがんの8割が20歳~39歳女性のがんだった――国立がん研究センターと国立成育医療研究センターの調査からこんな気になる調査結果が発表されたということです。
調査対象は小児、思春期・若年世代のがん患者およそ62,000人。
そのうち、思春期・若年世代のがん患者は58,000人。
患者数は20代から急増して、20歳以上のがん患者の約8割を女性が占めていたという結果が出たそうです。
がんの種類はさまざまですが、きわめて早期のがんを分析すると最多が子宮頸がん、次いで乳がんだったそうです。
子宮頸がんは誰でもリスクがある
ご存じの方も多いかと思いますが、子宮がんには子宮の入り口である子宮頸部にできる子宮頸がんと、子宮体部にできる子宮体がんがあります。
このうち子宮頸がんは、セックスによって感染するヒトパピローマウイルスが原因で起こることがわかっています。
つまり、セックスの経験がある人なら誰でもかかる可能性があるがんだといえます。
多くの人があてはまる乳がんのリスク
乳がんもまた、若い女性に多いがんとして知られています。
若い世代の乳がんが増えてきた理由として、よくいわれるのが食生活の欧米化や晩婚化、少子化などライフスタイルの変化などです。
現代女性は誰もが高リスクといえそうです。
がん検診が早期発見の決め手になる
子宮頸がんも乳がんも初期はこれといった自覚症状がないといわれています。
だからこそ、定期的に子宮頸がん、乳がんのがん検診を受けて、早期発見し、早期に治療したいものですね。
<参考資料>
*「20~39歳がん8割女性」(東京新聞 2019年10月18日)
*「『乳がん検診』がよくわかる本(小学館:坂佳奈子)
*「子宮がん検診受けたことある?」(日本産婦人科医会)