快眠の秘訣はふとんの温度と湿度?
冬の夜、ふとんに入っても寒くてなかなか眠れない……そんな人もいらっしゃるでしょう。
快適な睡眠にはふとんの中の温度と湿度が何よりも大切なようです。
寝室はヌクヌク「暖らん」?
暦の上では立春に入ったとはいえ、まだ季節は冬真っ盛り。
寒さはまだまだ続きそうな気配です。
朝晩はことのほか冷え込みます。
夜、ふとんに入っても寒くてなかなか眠れないとか、夜中に寒さで目が覚めてしまうという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
かつてコタツが家の中で唯一の暖房だった時代がありました。
北国(雪国)では家の中が氷点下になることもめずらしくなく、白い息を吐きながらの家族団らんでした。
そんな時代も今は昔……様々な暖房器具がそろった現代は、さぞかし家中がヌクヌクの「暖らん」生活……かというとそうでもないようで……。
あったかいのはリビングに……あとは台所?……え~と……寝室はどう?
快眠の秘訣はふとんの中の温度と湿度?
「寝床内気象」という言葉をご存知でしょうか。
「しんしょうないきしょう」と読みます。
ふだんあまり使わない、馴染みのない言葉ですよね。
直訳すれば「寝床(ねどこ)の中の気象」ということですが、つまりはふとんと人との間にできる空間の温度や湿度のことだそうです。
寝床内気候ともいうそうですが、これを最適にすれば心地よい眠りを得られるというわけです。
その数値は、温度が33±1度、湿度が50±5%に保つことが理想だといいます。
寝具の「西川」が設けた日本睡眠科学研究所のホームページに紹介されていました。
この寝床内気象を快適な状態に保つには寝具の組み合わせが大切だそうです。
毛布は羽毛ふとんの下? それとも上?
その組み合わせは室温と寝具の素材によって違うらしいです。
たとえば室温が5度前後のときは、まず真綿のふとんをかぶり、その上から羽毛掛けふとんをかけるのがいいそうです。
室温が10度前後の中、羽毛掛けふとんと毛布を使って寝ようとする場合はどうするか。
毛布が綿素材なら羽毛掛けふとんの下(体側)に毛布をかけるのがいいそうです。
綿素材は汗の吸湿効果がよいことがその理由らしいです。
毛布がアクリルやポリエステル素材の場合は、逆に羽毛掛けふとんの上にかけると保温効果が高いそうです。
また、上にかける寝具を増やすよりも敷きぶとんを2枚重ねたり、毛布をさらに敷くなどすると保温効果が高まるそうです。
寝付けないときは、寝具の使い方を工夫してみてはいかがでしょうか。
<参考資料>
*「空からのたより」(朝日小学生新聞/2020.1.28)