「酒と相性の良いおつまみ」のここが危ない!?
コロナ禍で増えた「おうち時間」。
気楽にゆっくり飲める家飲み派が増えているようです。
家飲みの楽しみに欠かせないのが、おいしい酒のつまみ。
でも、気をつけて食べないと、肥満プラス生活習慣病への道をまっしぐらに!
今回は、酒のつまみについて考えてみました。
どんなおつまみを選んでいる?
おいしく飲むためにも、また肝臓に負担をかけないためにも欠かせないのが酒のつまみ。
みなさんは、どんなおつまみを選びますか?
それぞれ好みがありますが、お酒の種類によっても相性のよいおつまみがあります。
酒類別にどんな傾向があるのか、みていきましょう。
ビール・チューハイ・ハイボールなどの炭酸系酒類派
ゴクゴクッと飲めるビールやチューハイ、ハイボール。冷たくてシュワシュワっとのど越しがよく、おいしいですよね。
近年は、若い世代のビール離れが進んでいて、もっぱらチューハイ派の若者が増えているようです。
炭酸系のお酒が好きな人が好みがちなつまみが、ポテトフライや串カツ、唐揚げなどの揚げ物ではないでしょうか。
揚げたてを頬張ってごくりとお酒を飲めば、こってりした油分が洗い流される感じがして、つまみがどんどんすすんでしまいそうです。
また、炭酸系酒類はポテトチップスなどのスナック類も好相性。気が付けば一袋食べてしまうなどということはないでしょうか。
おいしく食べて飲むのもよいのですが、心配なのが、全体的におつまみが高カロリーになりがちなことです。
たとえば唐揚げ1個あたりのカロリーは100g当たり約100キロカロリー、フライドポテトは100gあたり約250キロカロリー、ポテトチップスは1袋約300キロカロリーにも!
カロリー過多による中性脂肪の上昇や肥満をはじめとする生活習慣病に注意が心配です。
日本酒・焼酎派
さて、日本酒や焼酎に合うのは、やっぱり和風のおつまみですね。
塩辛やするめ、焼き鳥、きゅうりの糠漬けなど、塩分が高いものが多くなりがちです。
また、板わさやおでんなどの練り製品は意外と塩分が多いので要注意。
日本酒好きの中には、塩を肴に盃を傾ける人もいるようです。
厚生労働省の『日本人の食事摂取基準2015年版』では、食塩の1日の摂取目標量は男性8.0g未満、女性7.0g未満と設定しています。
ところが、例えばいかの塩辛はおよそ大さじ1杯(20g)で塩分相当は約1.4gにもなるようです。
刺身を食べるときに醤油をたっぷりつけたり、おつけものをつまんだりしていると、あっというまに塩分過多になってしまいます。
ワイン派
ワインとあうのがチーズや生ハム。実はどちらも意外と塩分が多く含まれているようです。
またチーズは発酵食品なので、体によいといわれていますが、チーズの脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸は血清コレステロール濃度を高めるといわれているので、とりすぎには注意が必要です。
さらにチェダーチーズやゴーダチーズなど、カロリーが高いものもあるので、適量食べるのが賢いとり方です。
野菜や大豆製品をもっと食べよう!
いかがでしたか? お酒の種類によってもおつまみの内容が偏りがちです。
塩分の多いつまみや脂肪分の多い高カロリーのつまみのとりすぎに気をつけましょう。
肉料理だけに偏らず魚や大豆製品、またビタミン・ミネラルが豊富な野菜類を使ったつまみを選んで、おいしく楽しくお酒を楽しんでください。
<参考>
*「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」
*「お酒を上手に楽しもう」(農林水産省)
*「食品成分データベース」(文部