ビジネスシーンでの遅刻は何分までが許容範囲?
「時は金なり」ということわざがありますが、みなさんは、時間に関してどのような感覚をもっていますか? ビジネスパースンを対象とした「時間遵守」の調査結果を紹介します。
時間に厳しい日本人
ビジネスシーンについて、遅刻はあってはならないこととされています。日本人は世界の中でも時間に厳格な国民だといわれていますが、実際にはどのような感覚をもっているのでしょう。
2020年、時計メーカー・シチズンが20代~65歳までの全国のビジネスパースン400人を対象に行った「時の記念日100周年聞く、ビジネスパーソンの時間遵守調査」の結果をご紹介します。
まず、「日本人は時間に正確だと思いますか?」という問いには、実に98%以上が、日本人は「時間に正確」と回答。自分自身も時間に正確だと答えた人が9割以上いました。日本人は自他ともに「時間に厳しい国民」なのかもしれません。
予定時刻の何分前に到着する?
では、さまざまなビジネスシーンにおいてはどうなのでしょうか?
まずは「予定時刻の何分前に到着するか」という問いに対する回答をシーン別にみていきましょう。
会社の始業時間に対しては、30分前に到着する人が最も多く(32.3%)、始業の5分前までに到着する人は、92.8%にのぼりました。
社内の会議では、「5分前」に到着する人が39.3%でトップ。こちらも約8割(77.2%)の人が会議が始まる5分前までに到着しています。
取引先との打ち合わせでは、時間厳守の観念はさらに鮮明になっています。約束の「10分前」に到着する人が32.5%でトップ。9割以上(92.4%)の人が打合せ時間の5分前までには到着しています。
待つ側の許容範囲は?
では、連絡なしの遅刻の場合、待つ側としては何分までが許容範囲なのでしょうか?
社内の会議では遅刻を許容できるのは「10分」までという人が最も多く29.3%。次いで「5分」が28.5%。7割以上が「10分まで」と回答しました。
取引先との打ち合わせでは、どうでしょうか?
こちらも遅刻の許容範囲のトップは「10分」(25.5%)で、約6割が「10分まで」という回答に集中しています。
さらに家族や友人との待ち合わせも10分までが許容範囲と答えた人が最も多く27.5%でした。
遅刻は10分まで!?
いかがでしたか?
連絡なしの遅刻は、いずれの場合も「10分」が許容範囲の分水嶺であるようです。
社会人として遅刻しないことは最低限守るべきルールといえるでしょう。
でももし、何らかの事情で遅刻することがわかったときは、約束の5分前までに一報を入れて、確実に到着できる時間を伝えておきたいものです。到着したらすぐに謝罪をして、信頼回復に努めましょう。
<参考>
「時の記念日100周年聞く、ビジネスパーソンの時間遵守調査」(シチズン時計(株))