
油断大敵。キッチンまわりは菌がいっぱい!
梅雨時は食中毒が心配になる季節。これからの季節は、食品の取り扱いはもちろんですが、キッチンの衛生管理もしっかりと行っていきたいものですね。
でもふだんから掃除しているという人も、意外な盲点があるようです。
目に見える汚れがなければきれい?
突然ですが、みなさんはキッチンのどんなところに気をつけて、衛生管理を行っていますか?
調理台はこまめに拭いて、ときどきまな板やふきんを除菌しているという人も多いのではないでしょうか。
花王株式会社が行なった調査によると、調理台について「目に見える汚れがなければ清潔だと思いますか?」の問いに、そう思う、ややそう思うと答えた人は39%。
また、掃除実態調査では、水で濡らした台ふきんの使用率は85%。水拭き中心の人がほとんどでした。
ところが、菌の数を調べた調査によると、定期的に洗剤や除菌剤を使って掃除していた家庭は菌数が少なかったのですが、それに対して菌数の多い家庭では水拭き中心の掃除を行っていました。
菌の数は、目に見えないだけに汚れを実感しにくいものですが、台所は、家の中でも特に菌の汚染度の高い場所と言われています。目に見える汚れがなければ大丈夫というわけにはいかないようです。
菌数が多いのは、ここ!
同じく花王が行った「家庭内の菌汚染の調査」では、キッチンスポンジ(掃除用)はほとんどの家庭で菌数が多く、台ふきんはキッチンの排水口とほぼ同じレベル以上の菌数がみられたそうです。
ほかにも、調理台や食卓、ダイニングの床は、トイレの床と同レベルの菌汚染状態であることが確認されたそうです。
ちなみに冷蔵庫の野菜室も「要注意エリア」だそう。
知らなかったとはいえ、びっくりしてしまう結果ですね。
見えない菌を増やさないように
台所の雑菌を減らすためには、調理台やシンクまわりはやはり洗剤や除菌剤をつかって掃除することがポイントのようです。
キッチンスポンジの除菌にはいろいろな方法があるようですが、手軽に行うなら除菌のできる台所洗剤を使う方法。使用後のスポンジの汚れを落としてよくすすぎ、水気を切った後に除菌ができる台所洗剤の原液をまんべんなくスポンジに浸透させて、次に使うときまで置いておくとよいそうです。
雑菌に神経質になりすぎると疲れ果ててしまうかもしれません。でも、「ま、いいか」が口癖のズボラさんは、目に見えない菌を増やさないよう、意識して台所をきれいにしたいものですね。
<参考>
*「掃除実態からみえてきたキッチンの菌を増やさないポイント」(花王株式会社 生活者研究センター)
*「花王 住まいの菌大規模実態調査」(花王株式会社)