エナジードリンクのとりすぎに要注意!
エナジードリンク市場が大きく拡大しているといわれています。
疲れているときや気分転換にエナジードリンクを愛飲している人も多いのではないでしょうか。
でも、気をつけたいのがカフェインの過剰摂取です。
ジュース代わりにしていませんか
そもそもエナジードリンクとはどういう飲料を指すのでしょうか。
全国清涼飲料連合会によると、「日本では、カフェインやアミノ酸、ビタミンなどの成分が入った炭酸飲料を『エナジードリンク』と称することが多い」としています。
栄養ドリンクと違って、エナジードリンクは食品の清涼飲料水に分類されているので、10代にも愛飲者が多いようです。
国内外から注意喚起が
ところが、近年このエナジードリンクとカフェインのとり方について国内外のさまざまな機関から注意喚起が行われています。
皆さんもご存じのようにカフェインには、頭をスッキリさせたり眠気を覚ましたり、疲労感を和らげる効用などが知られています。
「眠気覚まし」「集中力を高める」という目的でエナジードリンクを飲んでいる人も多いことと思います。
カフェインを摂取すると、確かに集中力が高まるなど良いこともありますが、過剰に摂取すると、めまいや心拍数の増加、興奮、不眠などの症状が出るといわれています。
また長期にわたって毎日カフェインをとっている人が、突然カフェインの摂取を止めると、カフェイン離脱といって頭痛が起こったり、集中力の低下、疲労感などかえって不快な症状が起こるといわれています。
かなりの量の糖分とカフェイン量が
エナジードリンクは甘い炭酸飲料なので、がぶがぶ飲んでしまう人も少なくなりません。
けれども、製品によっても異なりますがエナジードリンク1本で角砂糖約11個分の糖分が含まれていたり、コーヒー約2杯分のカフェインを含むものもあるなど、かなりの量の糖分とカフェインが入っています。
エナジードリンクのとり過ぎやまとめ飲みには注意が必要です。
アルコールと同時摂取は危険
さらに気をつけたいのが、カフェインとアルコールの組み合わせです。
近ごろはエナジードリンクで割る「エナジードリンク割り」を提供している居酒屋などがあるようです。
けれども、カフェインとアルコールの同時摂取は危険だと専門家は警鐘を鳴らしています。
カフェインの覚醒作用が酔いの感覚を麻痺させてアルコールの過剰摂取につながり、急性アルコール中毒の危険性を高めるおそれがあると考えられています。
エネジードリンクとはどのようなものかを理解して、上手に付き合っていきましょう。
<参考>
※「カフェインの過剰摂取について」(農林水産省)
※「カフェインと上手に付き合うために!」(内閣府食品安全委員会)
※「エナジードリンクとカフェインのとり方に注意」(千葉医師会)
※「カフェインのとりすぎに気をつけて」(『栄養と料理』女子栄養大学出版部 2023年2月号 )