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インフルエンザ、コロナ同時流行に備えよう!

新型コロナウイルスの感染が全国的にゆるやかな増加傾向にある中、インフルエンザの大流行も予想されています。

 

異例のインフルエンザ流行に警戒

インフルエンザは例年12月から翌年の3月にかけて流行して、1~2月ごろにピークを迎え、4~5月にかけて患者数が減少します。

ところが新聞やTVでも報道されているように、今年は、夏に入っても季節外れのインフルエンザが流行が途切れず、このまま12月の流行期に突入しそうな勢いです。

厚生労働省によると、10月9日~15日までの1週間に全国で報告された患者の数が1医療機関あたり「11.07人」。

8週連続で増加したと発表しています。

10月に「注意報レベル」の目安となる10人を全国で超えるのは、14年ぶりだといいます。

 東京都でもインフルエンザの患者数が急速に増加しており、今後はさらに流行が拡大する可能性もあると注意を呼びかけています。

 

インフル・コロナの同時流行も

 一方、新型コロナが5類に移行したことで、日常ではマスクをはずすことが多くなりました。

しかし、新型コロナが終焉したわけではありません。寒い季節に流行が拡大する傾向があるといわれていますから、今年の冬はインフルエンザと新型コロナウイルスが同時に流行する心配が高まっているようです。

 インフルエンザも新型コロナも、初期のうちは発熱や喉の痛み、倦怠感などの症状がでるそうです。

どちらもよく似た症状なので、症状だけでは専門医でも見分けがつきにくいといわれています。

インフルエンザと新型コロナの同時感染もあるそうですから、つらい思いをしないように今から備えと予防対策をしっかりとっておきたいものですね。

 

同時流行に備えよう

 インフルエンザと新型コロナの同時流行に備えて、国は以下のことを推奨しています。

(1)感染が拡大する前に、「インフルエンザワクチン」と「新型コロナワクチン」の接種を検討する。

(2)発熱などの体調不良に備えて「新型コロナ抗原定性検査キット」「解熱鎮痛剤」薬を早めに購入しておく。

(3)新型コロナ抗原定性検査キットは国が承認したもの(「研究用」ではなく国が承認した「医療用」もしくは「一般用」のキットを使用する)。

 そのほか電話相談窓口の確認や生活必需品の用意(体温計、日持ちする食料5~7日分)もすすめています。

 

免疫力を高めて身を守る

 感染予防は「手洗い」「マスク」「人ごみを避ける」など基本的な防衛策ですが、それに加えて、体の免疫力を高めることも重要なポイント。

免疫力が低下しているときは、外から侵入してきたウイルスや細菌を排除する力が弱まるために、ウイルスや細菌などが原因の感染症にかかりやすくなるのです。

 忙しいときは、食事、睡眠、休養が十分にとれずに生活リズムも乱れがちになります。

でもこんなときこそ生活リズムをしっかり守って、免疫力を高めておきたいですね。

 

 

<参考>

※「インフルエンザレベルマップ」(国立感染症研究所)

※「インフルエンザの発生状況について」(厚生労働省)

※「この冬は、ワクチン接種、新型コロナ抗原定性検査キット、解熱薬の準備を」(厚生労働省)

※スポーツ庁WEB広報マガジン

※「インフルエンザ(季節性対策)」(首相官邸)

 

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。