お疲れ気味のときは、酢のパワーの活用を
多くの企業が決算を迎える3月は、多忙な毎日が続いてクタクタという人も
多いのではないでしょうか。
こんなときは、お酢の疲労回復効果を活用してみませんか?
疲れたときは酸っぱいもの
お酢は味噌や納豆と同じ発酵食品のひとつ。
日本人にとってはなじみの深い調味料です。
酢は食材や料理の味を引き立ててくれますが、健康によいさまざまな効用があることが知られています。
そのひとつが疲労回復効果です。
昔から疲れたときには酢やレモン、柑橘系など酸っぱいものをとるとよいといわれていますが、これはとても理にかなった方法なのです。
酸プラス糖分でパワーアップ
そもそも疲労は活性酸素による酸化ストレスだといわれています。
酢の酸っぱさの元である酢酸やクエン酸などには、活性酸素の発生やその働きを抑えたり、活性酸素そのものを取り除く抗酸化作用があるそうです。
また人はエネルギー源であるグリコーゲンという物質が少なくなると疲労を感じますが、糖分とお酢を一緒にとると、グリコーゲンが効率的に補充されて、疲労効果がさらにUP。
すばやい疲労回復につながるといわれています。
つまり甘酸っぱい、酢の物やお酢ドリンクなどは疲れたときにとても有効だといえます。
忙しい仕事のあとや運動のあとにはぜひお酢を使ったメニューをとり入れてみてください。
健康によい効用がいっぱい
お酢にはほかにも、食後の血糖値の上昇をゆるやかにする働きがあります。
内臓脂肪を減少させる効果があるという報告もあるそうですから、ダイエットのサポートに活用したいですね。
また、お酢は高めの血圧を下げる効果や腸内環境を整え便秘解消にもひと役かってくれます。
毎日の食生活に酢をとりいれると、体のためにいいことがたくさんありそうですね。
とり過ぎには注意を
健康に役立つ「お酢パワー」ですが、いくら健康によいからといってもとりすぎには注意を。
とくに酢を原液でとると胃腸への刺激が強くなるそうです。
また、酢に限らず酸っぱいと感じる酸性度の高い飲食物をとりすぎると、歯のエナメル質の部分を溶かす酸蝕症(さんしょくしょう)を招くので気をつけて。
1日2回、歯が酸に触れる機会があり、口をゆすがずにいるとエナメル質が酸蝕症のリスクあがるといわれています。
酸蝕症は虫歯になったり知覚過敏になったりと口腔内トラブルの原因になるそうです。酸性の飲食物を口にした後は水で口をゆすぎましょう。
健康維持のためには毎日大さじ1杯の酢をとるとよいといわれています。
適量の酢を毎日の食生活においしく取り入れて、疲れがたまる年度末を元気にのりきりましょう。
<参考>
※「酢の力」(株式会社Mizkan Holdings)
※「お酢の効用・効能」 (タマノイ酢株式会社)
※歯が溶ける!?「酸蝕症」とは?(神奈川県歯科医師会)