
孤独を感じるのはどんなとき?
内閣府の最近の調査によると約4割の人が「孤独感がある」と答えています。
孤独は高齢者ばかりでなく若い世代にも広がっているようです。
どんな人が、どんなときに孤独を感じるのでしょう?
孤独感が「ある」人、約4割
「孤独」は健康を損ない、ときとして命に関わることもあるといわれます。
どのくらいの人が「孤独」を感じているのでしょうか。
内閣府・内閣官房の調査によると、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人は4.8%、「ときどきある」が14.8%、「たまにある」は19.7%でした(「人々のつながりに関する基礎調査結果(令和5年)」より)。
約4割の人が孤独感が「ある」と答えています。
調査は全国の16歳以上の2万人を対象に行われ、有効回答者数は1万1,141人でした。回答者のうち4,400人ほどの人が、なんらかの「孤独」を感じていることになります。すごい数です。
孤独は、他人事ではなく誰にでも訪れることなのかもしれません。
孤独感は20代、30代で高い?
孤独を感じるのは高齢者に多いのでは? と思いがちですが、20歳~30歳代の若い世代に多くみられるようです。
20歳代の45.3%が孤独感が「ある」(「しばしば・常に」7.1%、「ときどき」17.6%、「たまに」20.6%/以下同)と答えています。
30歳代では46.1%が「ある」と答えていて、この世代が全世代を通じて「孤独」を感じる割合がいちばん高いのでした。
高齢になるほど「ある」人の割合は低くなり、70歳代の「ある」は全世代で最低の30.5%でした。
若い男女の半数近くが孤独?
男女別・年齢別でみると、「しばしば・常に」孤独を感じる割合が高いのは男性の場合は30歳代。次いで40歳代。
女性は20歳代、30歳代の順でした。
男女ともに若い世代の半数近くが、なんらかの孤独感をかかえていることがうかがえます。
配偶者の有無別で、孤独を感じる人の割合が最も高いのは「未婚」で51.9%。次いで「離別」の50.3%でした。
さらに単身者の孤独感では「しばしば・常に」ある人は、男性で11.2%、女性で7.4%でした。
コミュニケーションの有無で孤独感に大きな差?
外出の頻度別の孤独感では、「週に5日以上」外出する人の「しばしば・常に」感じる孤独が4.2%なのに対して「外出しない」が13.6%で、3倍の開きがありました。
また、同居していない家族や友人たちと直接会って話す頻度と孤独の関係では、「週に4~5回以上」会う場合、「しばしば・常に」孤独を感じる割合が2.5%で、「月1回未満」が6.9%、「全くない」は13.8%でした。
さらに「困ったときの頼れる人の有無別孤独感」では、「いる」人の「しばしば・常に」孤独は3.2%ですが、「いない」人は24.2%にもなります。
「孤独感に影響を与えた出来事」とは?
孤独感が「しばしば・常に」「ときどき」「たまに」ある人の「孤独感に影響を与えたと思う出来事」(複数回答)では、「家族との死別」が23.3%でもっとも高く、「一人暮らし」が19.5%、「心身の重大なトラブル(病気、ケガなど)」が15.5%と続きました。
その他、「転校・転職・離職・退職(失業を除く)」14.0%、「家族の病気・障害」12.6%、「人間関係による重大なトラブル(いじめ・ハラスメントなどを含む)」12.9%、「生活困窮・貧困」10.1%などとなっています。
孤独は多くの人が抱える大きな社会問題なのは確かなようです。
<参考>
*「人々のつながりに関する基礎調査(令和5年)」(内閣官房孤独・孤立対策担当室)
*「孤独感『ある』39%」(東京新聞/2024.3.29)