口元のしわ、たるみ……老け顔に潜む意外な原因!?
最近ほうれい線やたるみがひどくなった、目のくぼみがひどくなってきたなどということはありませんか?
もしかしたらそれは、骨の老化が原因かもしれません。
気になる老け顔の原因
口元のしわやたるみが目立ってくると、「老け顔になってしまった……」と思わずため息が出てしまいますね。
あわてて高級化粧品を買いそろえて、スキンケアに励む人も多いのではないでしょうか。
たしかに、しわやたるみは肌老化のサインなのですが、原因はそれだけではありません。実は骨老化のサインでもあることが知られています。
「え、骨の老化っておばあさんがなるのでは?」そんな声が聞こえてきそうですが、骨量は20歳ごろをピークにその後は横ばいで推移して、40代頃から減少していきます。
そして更年期以降は、骨を守ってくれる女性ホルモンの減少とともに骨量も急降下していきます。
顔の土台がやせていく
骨密度が低下すると、骨も縮小していきます。
骨密度の低下は、脚や腰ばかりでなく顔も例外ではないのです。その結果、顔の皮膚や筋肉の下にある骨もやせて、たるみやほうれい線が目立つようになっていくといいます。
また目の周りの骨がやせると目のくぼみが深くなるそうです。
老け顔の原因は、皮膚の老化だけでなく、そもそも顔の土台である骨が老化しているサインでもあるようなのです。
若い世代もご用心
20歳代、30歳代も「まだまだ先の事」と安心してはいられません。
過激なダイエットをしていると、無月経になるリスクが高まり、その結果骨の健康を守る女性ホルモンのエストロゲンが減少して、骨密度の低下を招くケースがあるそうです。
また、骨量がピークになるときに無理なダイエットをしていると、早いうちから骨粗しょう症予備軍になるといわれています。
食事を減らすダイエットは骨に必要な栄養分をとることが出来ません。
ダイエットを考えるなら、バランスの良い食事と運動を行って健康的に体重調整していきましょう。
自分の骨量を把握しよう
ところで、最近顔のたるみが気になるという人は、スキンケアを心がけるだけでなく、整形外科などで骨密度検査を受けることをおすすめします。
特に40歳以上になったら、症状がなくても定期的に骨密度を測るのがおすすめです。
「骨量の心配は高齢になってからでいい」などとのんきに構えずに、早め早めの対策で、骨粗しょう症をできるだけ遠ざける工夫をしましょう。
次回は、骨粗しょう症対策の「骨トレ」のお話をします。
<参考>
※「暮らすめいと」(2024年5月号187号 東京新聞)
※「骨ちょっといい話」(雪印メグミルク株式会社)
※『更年期障害 これで安心』(小学館 堀口雅子監修)