
夏こそ気を付けたいドライアイ
ドライアイというと空気乾燥した冬場に起こるイメージがあるかもしれません。
けれども、暑い夏こそドライアイに気をつけて!
酷暑だから外に出たくない
日中の最高気温が35℃以上の日を猛暑日というそうですが、今年は本当に連日の猛暑日続き。
こんなときこそオフタイムや休日は、エアコンがきいた部屋でゲームをしたり、映画や動画を見てのんびり過ごしている人も多いのではないでしょうか?
インドア派にはドライアイのリスクがいっぱい
今やエアコンなしで過ごす夏は考えられませんが、実はこのエアコンは室内の湿度を下げるために、長時間稼働させていると空気が乾燥して目が渇きやすくなることをご存じですか?
さらに気を付けたいのがエアコンの風。エアコンの正面にソファーや座椅子などを置いていると、顔にエアコンの風が直撃して目の乾燥がますます進んでしまいます。サーキュレーター、扇風機の風向きにも注意が必要です。
エアコンなどの風により目の水分が奪われたり、スマートフォンやパソコンなどの画面を長時間見て目を酷使していると目が乾燥しやすくなって、ドライアイのリスクが高まります。
目の不調はドライアイかも?
近ごろ目が疲れやすい、目が痛む、目やにが出る、まぶしい、目がゴロゴロする、光をまぶしく感じるといった目の不調を感じることはありませんか?
もしかしたらそれはドライアイの症状かもしれません。
ドライアイは涙の量が足りなくなったり、涙の成分が変化してしまったりする慢性的な眼の病気。
オフィスワーカーの6割以上が、ドライアイもしくはその疑いがあるという報告があるほど多いトラブルです。
目の不調は放置せずに眼科受診を
目の不調を感じても「目がちょっと疲れているだけかも」とやり過ごしてしまう人が多いようです。
けれどもドライアイを放置していると、悪化して目を開けていることさえ、つらくなることも。
また重症化すると角膜や結膜がダメージを受けたり、視力にも影響を及ぼすことがあるといわれているのでご用心。
さらにドライアイの原因に、シェーグレーン症候群や糖尿病などの内科の病気が隠れていることもあるそうですから気をつけたいですね。
目に違和感を覚えたときには、放っておかずに眼科を受診して原因をチェックしてもらいましょう。
今日からできるドライアイ対策
ドライアイは生活の質を落とさないように点眼などの専門的な治療が効果的だそうですが、セルフケアも重要なポイントだといわれています。
自宅ではエアコンなど空調の風向きが顔に当たらないように注意したり、仕事場で空気が乾燥しているときには、卓上加湿器などを使って乾燥対策をしましょう。
また、パソコンやスマホなどを見るときは、こまめに休憩をとってぼんやり遠くを眺めて目を休ませたり、意識的にまばたきをして目を潤しましょう。
テレビなどの画面を見るときに視線を上向きにすると、目を大きく見開くために目が乾きがち。テレビやパソコンは、視線が下向きになるよう調整を。
そのほか目の健康を守るためには、バランスの取れた食事や充分な睡眠、適度な休養も必要だといわれています。
体と同様に目をいたわって「澄んだ瞳」を保ちたいものですね。
<参考>
※『更年期障害これで安心』(小学館 監修/堀口雅子)
※「目についての健康情報」(日本眼科医会)
※げんき情報「ドライアイ」(大阪府医師会)