
トイレで長居は禁物です
トイレは一人きりになれるリラックス空間。
そのせいか長時間トイレにこもる人もいるようです。
オフィスでトイレは気分転換の場所?
住宅総合機器メーカーTOTOがオフィスワーカー1,041名を対象に行った「オフィストイレの水まわりに関する調査」(2019年)によると、仕事のモチベーションに影響する場所は「トイレ・化粧室(66%)」が「食堂・カフェテリア(46%)」をおさえて実に第1位に。
トイレで気分を切り替えたいと答えた人は5割を越えるなど、オフィスにおけるトイレは「気分転換の場所」にもなっているようです。
さらに、約4割の人が「大便器ブースの中で携帯電話・スマートフォン・タブレットを使用したことのある」と答えています。
便座に座ったら、スマホでニュースチェックやメールやLineのチェックが習慣になっている人もいるようです。
スマホをいじっているうちに、つい5分、10分とトイレに長居をしてしまうことはありませんか?
便秘の人もトイレにこもりがち
トイレに長居といえば、便秘の人もトイレにこもって長時間いきみがち。
けれども、硬い便を出そうと無理にいきんでいると肛門周辺がうっ血することで痔核ができたり、肛門周辺の皮膚が傷ついて切れ痔になるリスクが高まるといわれています。
さらに「便意がないのに無理にいきむ」ことも肛門に負担がかかるのでご用心。
便秘のときには、無理にでも便を出すことにこだわりがちですが、こんなときには一度トイレから出て、軽くおなかをマッサージするなどして、便意が起こったタイミングでトイレに行くとよいといいます。
お尻のことを考えるなら、排便は短時間で!
では、いきむ時間はどのくらいを目安にするとよいのでしょう?
専門家は、排便に要する時間はできれば3分以内におさめほうがよいといっています。
便意があれば、直腸まで便が来ているため、最初のいきみで、ほとんどの便は出てしまうそう。
残ったわずかな便があったとしても、完全に出し切ろうとがんばっていきまずに、とりあえず一旦切り上げて、便器から離れる習慣をつけると指摘します。
便秘の人はもちろん、スマホや新聞などを持ち込んでトイレでこもるのはお尻にとってよいことはひとつもありません。
便座に座っているだけでも、お尻がうっ血するそうですから、トイレに着座してトイレから出るまで5分以内おさめたいもの。
トイレに砂時計などを置いて、トイレ時間をはかってみるとよいかもしれません。
<参考>
※「便秘で悩む人が年齢とともに増えています」(『きょうの健康』2023年7月号 NHK出版)
※『産後ママの体と心 トラブル解消BOOK』(NHK出版 対馬ルリ子著)
※「美しい日本のトイレ…迷惑な“こもりスマホ”も 医師が推奨「座るのは“3分以内”」(日テレNEWSNNN 2022年11月14日)