
30代~40代の女性は運動不足!?
令和5年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」が公表されました。
ご存知の方も多いかもしれませんが、スポーツ実施率がとくに低い結果となったのが30~40歳代の女性。
あなたは大丈夫ですか?
女性の30歳~40歳代は公私ともに忙しい!?
働き盛りの30歳~40歳代の女性は、職場では責任や負担が増えたり、また例えば家に帰れば家事や育児、子育て等に追われる毎日。
人生の中でもっとも忙しい時期だといわれています。
スポーツをしたくても「とでもじゃないけれど、そんな時間はもてない」という女性も多いかもしれません。
令和5年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」の結果においても「週1日以上スポーツをしている人は、全体で男性54.9%、女性49.4%と男性に比べて女性のほうが少ないうえに、30代女性は38.9%、40代女性は41.7%と各世代の中で最も低い結果が出ています。
運動は忙しくてできない
同世論調査で「週1日以上実施できない・直近1年以上運動しなかった理由」をたずねたところ、女性でもっとも多かった回答が「仕事や家事が忙しいから(77.8%)」で約8割近くの人が運動する時間が持てないことを理由にあげていました。
ちなみに、2位は「面倒くさいから」73.7%とこちらもかなりの数を占めています。
3位は「年をとったから(37.2%)」、4位は「お金に余裕がないから(35.4%)」と続きます。
また、「運動・スポーツが嫌いだから(35.2%)」という人も少なくありません。
運動不足を自覚しており、スポーツをしたいと思っていても仕事や家事が忙しく「時間に余裕がない」という声が多く聞かれたといいます。
また、スポーツをしていない人ほど、「スポーツ」を「まとまった時間が必要なトレーニングや競技」と限定的に捉える傾向にあると分析しています。
運動不足による健康リスク
もしかしたら、まだまだ若いから、そんなに運動しなくても大丈夫と思っていませんか?
でも、スポーツ庁によると例えば「食べない+運動しない+痩せている」という「エネルギー低回転型」と呼べる状況にある女性は、骨や筋肉の質が低下して、このことによる転倒や骨折、将来的な骨粗鬆症などの健康リスクが高まるとしています。
また、運動不足はさまざまな疾患につながることもわかっています。
運動はがんリスクを下げる!?
運動不足の人は生涯に2人に1人はかかるといわれているがんとの相関も高く、特に近年増えている大腸がんになりやすいことが知られています。
さらに女性が気になる子宮体がんや乳がんも運動不足が危険因子になるといわれているので、注意が必要です。
逆に日常的に運動を行うことが大腸がんのリスクを完全に下げ、閉経後乳がん・子宮体がんのリスクを下げる可能性があると考えられています。
「忙しくて時間がない」といわずに、ちょっとしたすき間時間でもできる運動を続けていきたいものですね
すきま時間に「ながら運動」を!
ジムに通って運動をする、というと気が重くなる人も多いことでしょう。
でも、例えば今より1日10分(=1000歩)多く歩くことで、健康上の効果が期待できるとされています。
また、例えば歯磨きをしながらつま先立ちをして1秒程度キープしたり、掃除機をかけながら片足を後ろにけり出してみる、テレビやスマホを見ながらスクワットをするといった「ながら運動」なら「すき間時間」に行えそうです。
オフィスでも座りっぱなしにならないようにこまめに立ち上がったり、3階までなら階段を使うのもよいかもしれません。
ちょっと意識を変えるだけでも運動不足解消につながります。今日からぜひ実践してみませんか?
<参考>
※「令和5年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」「女性のスポーツ参加サポートページ」「『痩せていれば病気にならない』は誤解!? 女性の大敵『痩せ』『運動不足』のリスクと解決策」、「数字で見る!たった『10』分プラスで病気が防げる?」(スポーツ庁)