プラスコラム
PLUS COLUMN

眉のヒミツ1

あなたのイメージを決めているのは眉頭です!

こんにちわ、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。これから月に一回、女性がよりキレイに輝くための美容のポイントをご紹介してきますね。第一回目は、眉についてです。

きっと皆さんがメイクのなかで一番苦戦しているのは、眉描きではないかな?


確かに眉を描くのって難しい。でもそのぶんすっごく奥深い、重要なパーツなんです。なぜって、眉の形や色でその人の第一印象が別人かと思えるくらいに違ってしまうから。同じ顔なのに眉が違うだけで美人系に見えたり、若々しく見えたり、ワイルドに見えたり、場合によっては顔のたるみを増長して老け顔にみせることもあるんです。

ところで、眉を整えるとき、描くときにもっとも重要なのは、眉がスタートする眉頭だということをご存じですか? 理由は簡単。表情筋によって一番動くのが眉頭だから。たとえば、怒ったり、困ったなと考えたときは、眉頭がぐぐっと下がって左右が寄りますよね。逆に嬉しいときは眉頭同志が離れます。困ったときや悲しいときは、眉頭が上がって眉尻が下がりますね。目は口ほどに物を言う、というけれど、その目も眉ほどは雄弁に感情を表しません。私たちは人と向き合うときに、無意識に相手の眉頭を観察しているんです。

 

そして、あ、今ムッとしたな、今嬉しいんだな、と相手の感情を読みながら、こちらの出方を決めるなどして、コミュニケーションを取っているんです。眉を剃ってしまうと、なんとなく怖い印象を与えるのは、相手の感情が眉から読みとれないため、不安になってしまうからなんです。

ところが、もともとの眉の眉頭が寄りすぎていたり、眉頭が下がっていると、怒っていないのに性格がキツそうに見えてしまいます。眉頭同士が離れすぎていると、集中しているのにボーっとした印象を受けます。また、眉頭より眉尻が下がっている下がり眉は、自信があるのに、自信なさげに見えてしまうんです。さらにこの下がり眉、顔のたるみを強調し老け顔効果を発揮します。これってちょっと損ですよね。

 


 

また眉頭の太さでも印象が変わります。太いほどカジュアルでワイルド。ともすると男らしく頑固に見えます。細いと女性らしく大人っぽくなりますが、細すぎると神経質に見えます。

 

太眉・まっすぐ眉
細眉・丸眉

 

眉頭に、こんなにたくさんのヒミツがあったなんてすごいでしょ。だから眉を整えて描くときは、もともとの自分の眉頭を客観的に見て、必要であれば少しカットしたり、描き足すなど計算するといいんです。

 

 

もちろん眉のデザインはその人の好きずきで、決まりはありませんが、いちおう、美人に見える眉頭の掟というものがあります。眉は自分の骨格に沿っているほど自然できりりと顔が引き締まって見えるものです。そこで、眉頭は鼻筋から眉骨へいく自然な角度で始まること。眉頭の太さ、高さ、顔の中心線から眉頭までの距離を左右対象にすること。左右の眉頭がアンバランスだと、顔が歪んで見えてしまいます。さらに、眉頭の形を眉墨でくっきり描いてしまうと、まるで貼り付けたような迫力が出て、不自然です。眉頭の部分はぼかすなどして薄くすると自然です。

あなたの眉頭はどうですか?さて、次回は眉のヒミツ第2弾です、お楽しみに!

 

プロフィール

山崎多賀子
(やまざき たかこ)
山崎多賀子

1960年生まれ。
会社員、女性誌の編集者を経てフリーに。雑誌やwebなどで美容、健康記事や美容ルポルタージュ、エッセイなどを手がけ、各誌で活躍。2005年に乳がんが発覚、2006年から女性誌に闘病記を掲載し話題に。
また、美容ジャーナリストという職業と闘病経験を活かし、乳がん治療中もいきいきとキレイでいられるためのメイク法や検診の重要性などを各地で講演。
著書に『「キレイに治す乳がん」宣言!』(光文社)、『山崎多賀子の極楽ビューティ体験記』(扶桑社)がある。
NPO法人キャンサーリボン理事。NPO法人キャンサーネットジャパン認定乳がん体験者コーディネーター。