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誰でも必ず口臭が強まる時間帯があった!

 口臭の強さは1日のでもさまざまに変化します。ふだん口臭がない人も、実は生理的に口が臭くなる時間があるのをご存知ですか?

 

映画の1シーン「おはようのキス」は臭かった?!

 

外国の恋愛映画やドラマによくある1シーン。情熱的な一夜を過ごした恋人たちが朝目覚めると見つめ合い、再び熱~いキスを交わす――「ロマンチックだわ~」と朝キスに憧れる女性も多いかもしれません。
けれども、目覚めの朝キスはあくまでも「憧れ」にとどめておいたほうがよさそうです。なぜなら、多くの人の口臭は、朝起きたときがいちばん強くなるといわれているからです。

せっかくのロマンチックなシーンも、口臭があると台無しに・・。彼とお泊りしたときに朝キスをするなら歯磨き後にしたほうがよさそうです。
でもなぜ、朝起きたときは口臭が強いのでしょうか。その理由は、ズバリ「唾液」がカギを握っています。
 

唾液が減ると口臭が起こる

唾液には、細菌を防ぐ抗菌作用や、口の中の細菌や食べカスを洗い流す自浄作用など口の健康を守る重要な働きがあります。したがって、唾液の分泌が少なくなると、細菌が増えて口臭が起こりやすくなるのです。とくに寝ている間はほとんど唾液が出ていないため、起床時はもっとも口の中の細菌が増えていて、口臭が出やすいというわけです。

そのほか、空腹時にも口臭が強まるといわれています。空腹時は膵液(すいえき)が胃で分解されますが、そのガスによって口臭が生じるそうなのです。さらに空腹時は唾液の分泌が減ることも口臭の大きな原因になります。
よく食後に口臭が起こるといけないから、大切な人と会うときは食事をしないという人がいますが、実はその反対で、食べないことこそ口臭を助長しているのです。とくに朝食を抜く人は、口臭が強くなる傾向があるので、気を付けましょう。
 

空腹時口臭に気をつけて。ダイエット中の人は要注意

空腹時口臭を抑えるためには、3食きちんと食事をとって、食事はゆっくりよく噛んで食べることを心がけましょう。食事をして唾液が増えれば、口の中の食べかすが残りにくくなりますし、舌の汚れも落されて、口臭が出にくくなります。
ちなみに、無理なダイエットをしている人も空腹時口臭が起こりやすくなるので、要注意。口臭が気になりはじめたら、ダイエット法を見直しましょう。
そのほか、緊張しているときやストレスを感じているとき、疲れているときなどにも唾液の分泌量が減って口臭がきつくなります。

また、女性では生理中や妊娠中なども女性ホルモンの影響を受けて口臭が強くなるといわれています。
口臭が気になる人は、口臭が強くなる時間帯や時期には、歯磨きやデンタルリンスでケアしましょう。また、ガムを噛んで唾液を増やすのも効果的です。
最後に繰り返しになりますが、唾液腺を刺激し、活性化するには何よりよく噛むことがポイントなのだそうです。お口のにおいが気になる人は、今日からいろいろな食品をよく噛んでゆっくり食べる「噛む活」心がけてみませんか?

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。

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