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男の薄毛問題を考える(2)~やってはいけない、男の薄毛を招くNG習慣~

男性の薄毛には遺伝や男性ホルモンが大きくかかわっていますが、生活環境も少なからず影響するといわれています。ふだんなんとなくやっていた行動が、実は髪や頭皮に負担を与えて抜け毛を助長したり、薄毛の進行させてしまっていることも……。知らず知らずのうちに、薄毛を招く生活を送っていませんか?

 

薄毛を招くNG習慣

  1. 1日何回もシャンプーをする

    「皮脂は悪」とばかり1日何回もシャンプーをする人がいますが、皮脂のとりすぎは頭皮の乾燥を招き、ふけやかゆみ、抜け毛の原因にもつながります。シャンプーは多くても1日回程度で十分のようです。また、洗髪時にシャンプー剤をそのまま髪につけて洗っていませんか? 髪に直接シャンプーをつけると、頭皮への刺激が増え、すすぎ残しも多くなります。シャンプーはいったん手にとって泡立ててから髪につけて洗いましょう。
     
  2. 髪を乾かさないで寝る

    帰宅が遅い日は、入浴後に髪を乾かすのが面倒になりますね。でも、濡れたままの髪で眠ると、頭皮に雑菌が繁殖したり、頭皮が冷えて抜け毛の原因になります。寝る前には必ず髪を乾かすことをおすすめします。髪にダメージを与えないためには、ドライヤーはぬるめの温度にして、頭皮から少し離して使うこと。熱風を1点に集中させないように、ドライヤーを左右に振りながら乾かすこともポイントです。
     
  3. 食事はほとんど外食かコンビニ弁当。がっつり系の食事が好き。

    朝食抜きで、昼は牛丼か立ち食いそば、夜はがっつりとんかつ定食……忙しいからとこんな食生活を送っていませんか? 髪にとって必要なのは、(1)髪をつくるタンパク質、(2)髪の成長に欠かせないビタミン、➂新しい髪をつくるための新陳代謝に必要なミネラル(とくに亜鉛)です。外食やコンビニ食、レトルト食が多いと髪に必要な栄養素が取れません。バランスのよい食事を意識して、できるだけいろいろな食品をとりましょう。
    また、高脂肪・高カロリー食は、頭皮の毛細血管を詰まらせて髪が抜けやすい頭皮環境をつくります。から揚げ、フライドポテトやポテトチップ、カツカレーなど、ビールに合うつまみや、がっつり系の食事は、メタボ予防のためにもほどほどに。
     
  4. タバコを吸う

    喫煙は、毛細血管を収縮させて、脱毛の原因になります。これを機に思い切って禁煙を!
     
  5. 慢性的な睡眠不足

    髪の新陳代謝に欠かせない成長ホルモンは、睡眠中に多量に分泌されます。とくに22時~午前2時の間は、成長ホルモンが最大限に分泌されるゴールデンタイム。この4時間の間に上質な睡眠を取ると、成長ホルモンが最大限に分泌されるといわれています。上質な睡眠をとるためには、夜食や就寝前のスマホいじり、寝酒はやめることが鉄則です。
  6.  

生活習慣を変えることはなかなか難しいですね。でも、食事や睡眠の見直しや禁煙は薄毛だけでなくメタボや生活習慣予防のためにも必要なこと。いつまでも若々しくいるためには、やはり努力が必要です。できるところからはじめて薄毛の進行を食い止めましょう。

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。