「ブーツ」で「ジム通い」は、水虫のリスク大?!
冬の足元のおしゃれといえば、ブーツが定番。寒さが厳しいこの時期は、毎日愛用しているという人も多いはず。そんな女性たちに忍び寄る魔の手が「水虫」。人知れず水虫に悩む若い女性が増えているのです。
冬に女性が水虫になりやすい理由とは……
水虫といえば、男性がかかるイメージがありますが、実は水虫患者の男女比はほぼ同じ。女性も長時間靴を履くことが増えたために、女性の患者数が増えているそうです。
水虫は白癬菌(はくせんきん)というカビの一種が、皮膚の表面にある角質に住みついて起こります。水虫は手やからだにもできますが、もっとも多いのが足にできる水虫です。 水虫は、水虫にかかった人の皮膚から剥がれ落ちた白癬菌が床やバスマット、スリッパなどに付着。それを素足で踏んで菌が足に付着して起こります。しかし、足に付着しただけでは感染しません。
菌が洗い流されずに残っていて、高温多湿の環境が整うことで感染が成立します。
女性は、ストッキングやブーツなどを長時間履いているために、冬でも白癬菌が感染しやすい条件が整っているのです。
清潔と乾燥で水虫対策を
水虫を寄せつけないためには、足を乾燥させて、清潔にしておくことが第一です。以下のことに気をつけましょう。
◆石けんで足をていねいに洗う
ヨガ教室やジム、銭湯や温泉の足ふきマットなどでうつされるケースが少なくありません。でも、足に白癬菌がくっついたとしても、すぐに感染するわけではありません。足に傷口がある場合は感染が成立するまでに、12時間。そうでなければ、最低24時間かかるといわれているので、それまでに足をきれいに洗えば白癬菌の感染を防ぐことができるといいます。
まずは、スポーツジムや銭湯などを利用した場合は、着替えのときに足の指の間まで水気をふき取って、足を十分乾かしてから靴や靴下を履くこと。帰宅後は、石鹸をよく泡立てて、足や足の指の間をやさしく洗って菌の侵入を防ぎましょう。
◆2~3足の靴を交互に吐く
蒸れやすいブーツはできればやめたいものですが、実際はそうもいきません。そこで、2~3足の靴を交互に履いて、同じ靴を毎日履かない工夫をしましょう。履いた後はまめに天日干しや陰干しをしてしっかり乾燥させましょう。また、きつめのハイヒールも足の指がくっついて蒸れやすいので、毎日長時間履かないように注意しましょう。
もし、水虫にかかってしまったら、早めに皮膚科を受診するのが解決の早道。かゆいからと勝手に市販薬を塗って、かえって水虫を悪化させることがあるので、注意しましょう。
<参考URL>
・日本皮膚科学会「皮膚科Q&A」
https://www.dermatol.or.jp/qa/qa10/q01.html