おいしいけれど、高糖質・高カロリー。フライドポテトの食べ過ぎに注意を!
ハンバーガーのセットや居酒屋でもつい頼んでしまうフライドポテト。カロリーは気になってもやっぱりフライドポテトが好き、という人は多いですね。
カリカリの食感がおいしくて、つい手が伸びてしまいますが、カロリーの多さに加えて糖尿病のリスクが高まるという研究報告も。おいしくて腹持ちがいいけれど、しょっちゅう食べるのは控えたほうがよさそうですよ。
じゃがいも料理は糖尿病のリスクを上げる
アメリカで行われた大規模調査によると、じゃがいもの消費量が高い人ほど、2型糖尿病になるリスクが高まるという報告があります。また、最近ではじゃがいもをたくさん食べる人はそうでない人に比べて糖尿病になるリスクが3割高くなるという研究結果も。中でももっともリスクが上がる調理法がフライドポテトなのだそうです。フライドポテト好きの人には、ちょっとショックな報告ですね。
じゃがいもは糖質が高いだけでなくGI値(グリセミック・インデックス=食後血糖値の上昇を表す指標)が高く、糖尿病患者には不向きとされる食材ですが、糖尿病になっていない人も、食べ過ぎることで糖尿病のリスクを上げてしまうことがあらためて確認された形になります。
フライドポテトは、老化を早める作用も
さらに、フライドポテトのような揚げ物には、老化に関する研究で最近注目されているAGE(終末糖化産物 Advanced Glycation End Products)の問題があります。
AGEとは、タンパク質が過熱されてできる老化促進物質のことで、焼いたり油で揚げてきつね色にしあがった部分に発生します。このAGEが体内に蓄積されることで老化が促進されます。肌のしみやしわ、くすみなどもAGEの仕業ですし、血管や骨、脳などに蓄積されることで、心筋梗塞や脳梗塞、骨粗しょう症、認知症の発症に関与することが最近の研究でわかっています。
こんがり油で揚げたフライドポテトには、このAGEがたくさん含まれています。そのほかに、から揚げやとんかつ、焼き鳥、ポテトチップスなどもAGEが多く含まる食品です。AGEは体内にたまるほど老化が早まるとされていますから、これらの食べ物をひんぱんに食べる人は要注意です。
おいしいものほど、食べ過ぎてしまいがちですが、欲求のおもむくまま食べていると健康にリスクがともなうことも事実のようです。「何事もほどほどに」が大事。あたりまえのことかもしれませんが、やはり食事はバランスよく食べるのがいちばんなのですね。
<参考URL>
AGE測定推進室 http://www.age-sokutei.jp/about/