働く男の友・缶コーヒーには砂糖がドッサリ。微糖といえども安心は禁物。
朝の出勤途中に1本、お昼のランチ後に1本、午後は眠気覚ましに1本・・・。缶コーヒーは日々忙しいビジネスマンには欠かせない飲み物といってい いかもしれません。でもご用心。缶コーヒーにはとんでもない量の砂糖が入っているのです。自分は「微糖」を飲んでいるから大丈夫と思っているとしたら「と んでもない!」。砂糖の代わりに使っている添加物に危険が潜んでいるというのです。
缶コーヒーに含まれる砂糖の量を知っていますか?
あなたは1日に何本の缶コーヒーを飲んでいますか? 駅やコンビニの前に並ぶ清涼飲料水の自動販売機には、さまざまな飲料水が並んでいて、なかでも缶コーヒーは種類が豊富。通常の缶コーヒーと並んで微糖や無糖といった缶コーヒーもあり、どれを選ぶか迷ってしまいそうです。
ある調査では、缶コーヒーのヘビーユーザーは30〜40代の男性ということです。そんな缶コーヒーをこよなく愛する人から見ると、1日に3本や4本の缶コーヒーを飲むのは当たり前なのかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。缶コーヒーにはとんでもない量の砂糖が入っていることを知っていますか? それともあなたはそんなことは承知の上で 飲んでいるのですか? ちなみに通常の缶コーヒー(190㎖入り)には約13gの砂糖が入っています。スティックシュガー(3g入り)に換算して4.5本 です。
この砂糖の量は、たとえば大福餅1個(約70g)とだいたい同じ量にあたります。毎日3缶飲む人は、大福餅を3個食べていることになります。想像するだけで胸焼けがしてきそうです。
ご存知のように砂糖のとり過ぎは、肥満はもちろん糖尿病、脂質異常症、動脈硬化など生活習慣病の原因になります。
砂糖の代わりに使われる合成甘味料が心配
そんなことから微糖タイプの缶コーヒーを選んで飲む人もいるでしょう。でも微糖だから安心というわけにはいかないようです。
微糖というと砂糖を減らしているので健康的なイメージを抱きますが、微糖の缶コーヒーには砂糖の代わりに合成甘味料が入っています。スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテームといわれる添加物です。耳にしたことのある人もいるでしょう。
これらは化学的に合成されて作られていて、人工甘味料とか合成甘味料などといわれるものです。砂糖よりも強い甘みがあり、カロリーはありません。いわゆる「ゼロカロリー」の添加物として多くの清涼飲料水に使われているようです。
ただ、ある調査では、スクラロースとアセスルファムカリウムは、体内で代謝・分解されないまま体内をめぐり腎臓や肝臓を障害してしまうといわれています。アスパルテームは、がんなどとの関連も疑われているようです。
また別の研究では、カロリーがゼロである合成甘味料が肥満や糖尿病のリスクを高めるという報告もされているようです。
微糖の缶コーヒーを飲んだからといって、すぐに重大な病気が起こるわけではありません。普通に飲んだりすることでは安全性に問題があるわけではありませんが、まったく無害とはいい切れないということを意識しておいたほうがよさそうです。
よくいわれることですが、「過ぎたるは及ばざるが如し」です。どんなものでもとり過ぎには注意したほうがよさそうです。
<参考資料>
四訂日本食品標準成分表
福井市保健センター 清水保健センターHP