「ぼんやり時間」がひらめきをもたらす
明日の会議で新しい企画を出さなくてはならない。それなのにまったくアイデアが浮かんでこない! こんなときあなたはどうしますか? 今回は「ひらめき脳」のお話です。
脳を最高に生かせる人は「ぼーっと」する時間を大事にする
焦れば焦るほど良いアイデアが浮かばずに、煮詰まってしまう…誰にでもこんな経験があるはず。こんなときは、机にしがみつかないで、思い切って屋上にいって空を眺めたり、トイレに座ってぼんやりしてくるのが良いようです。
何も考えずにぼーっとしているときは、脳が休んでいると思われてきましたが、最新の脳科学の研究で、ぼーっとしているときに活発に活動する脳のネットワークがあることがわかりました。
それが「デフォルト・モード・ネットワーク(初期モードネットワークワーク)」と呼ばれるもの。このネットワークは必死で課題に取り組んでいるときよりも、ぼーっとしているときのほうが20倍も活発に活動をしているのだそうです。
そして、このデフォルト・モード・ネットワークこそ、創造性に深くかかわる脳の働きで、集中していた事柄から一時離れることで、頭の中で記憶の検索やいろいろな情報が整理され、それがアイデアと結びついてひらめきが生まれるといわれています。
そういえば、いいアイデアは入浴中やトイレの中、眠りに入る前の布団の中などで浮かぶことが多いもの。
ぼんやりするのは無駄な時間と思われがちですが、脳にとっては大事な時間というわけです。
仕事に煮詰まっているときこそ、思い切ってデスクを離れたほうがよさそうですね。
デフォルト・モード・ネットワークを働かせるには、好きな音楽を聴いたり、散歩をしたり、座禅を組むのもよいそうです。
つまりは、リラックスして頭を空っぽにしている状態。デキる人ほど、息抜き上手ということもうなずけます。
<参考URL>
日経サイエンス
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/1006/201006_034.html