
~対処法を誤ると逆鱗に触れる~ 男女で違うグチや悩みの対処法
理屈で話そうとする男性と、気持ちをわかってほしい女性――男女のコミュニケーションの違いは、夫婦や恋人同士のけんかのときなどにはっきりと出てくるようです。そして、そもそも男女のけんかの原因が「会話の目的が違い」であることが少なくありません・・。
共感してほしい女、解決したがる男
たとえば、女性はこんな経験はありませんか?
「今日、仕事でこんな嫌なことがあったの」――彼にちょっとグチりたいだけなのに、返ってくるのは「そういうときはこうすればいい」といったアドバイスや「そもそも仕事はそんなに甘いもんじゃない」といった説教めいた言葉ばかり。
「理屈はわかっているの。でも気持ちがおさまらないからしゃべっているんじゃない!」と女性がいえば、男性も負けじとばかり「グチばかりいうな。そんなに嫌なら会社辞めちゃえ」といい返して、ついにけんかに突入。
女性がグチりたいときにほしいのは「大変だったね」といった共感の言葉。気持ちをわかってほしいのに男性から「忠告」や「アドバイス」を受けるとイラッとくるのです。
一方、男性は自分の弱みを見せたくないので、女性ほどグチをこぼすことがありません。そして、相談事は問題解決してもらいたい人に話す傾向があるの で、女性の話にも解決策を示したり、アドバイスをしたりするのです。それなのに、女性から突然「気持ちを聞いてほしいだけ!」と逆切れされるなんて、男性 からみればきわめて理不尽は話。「女心はワケがわからん」ということになるようです。
さらに、男性からみると、女性の話はまわりくどく、話の本質がわからないと感じることもしばしば。ついがまんできずに「だから結論は?」といって、それがまた女性の逆鱗に触れることになります。
男性にグチるときは、最初に相談事ではないことを明確に
女性のグチの目的は問題解決ではなくてストレス発散。他人に自分の気持ちを話すことで感情を整理しているのです。
ですから男性は「ねぇ ねぇ、聞いて~」と、女性のグチがはじまったときには、ひたすら聞いてあげてください。彼女が「つらかった」といえば「それはつらかったね」気持ちの部分 に焦点をあてて相づちをうってあげると、女性は「わかってもらえた」感が強くなり、男性の好感度がググッとアップするはずです。
一方、女性も男性は基本的に問題解決型であることを理解してあげましょう。いきなりグチらずに、「ちょっと気持ちを聞いてほしい」と最初に相談事で はないことを明確にしておくとよいかもしれません。また、グチの垂れ流しは相手をうんざりさせます。せっかくのふたりの時間なのですから、グチはほどほど にして、気分を切り替えることも大事です。
たまったグチを話すなら、やはり女友達に限ります。ときどき女子同士で「グチの爆発会」をやったほうが、精神的にもすっきりします。
男が悩んでいるときは、しつこく詮索しない
ところで、男性が悩んでいるときに、女性はつい「どうしたの? なに悩んでいるの?なんでも私に話して」と心配しがちですが、これは男性にとっては「大きなお世話」と思えることが多いようです。
悩みがあるときは、黙って気持ちを整理し、ひとりで解決したいというのが男性の特質。女性がグチっているときにアドバイスされたくないように、男性 もまた、悩んでいるときにあれこれ詮索されたくないようです。しつこく聞くと、よけいに殻に閉じこもったり、「うるさい!」と感情を爆発させてしまうこと も。「どうしたの?」とたずねて「なんでもない」という答えが返ってきたときは、そっとひとりにしてあげるのが正解のようです。