
ドクター相談室「アレルギーがひどくなってきました。」
幼い頃からから鼻炎があり、花粉症でずっと過ごしていたのですが、二十歳を越えてからピリン系の薬でアナフィラキシーをおこして、ロコイド軟膏や、食べ物、動物のアレルギーなど、どんどんアレルギーをおこすようになってきました・・・。
最近では疲れただけで首から顔にかけてアレルギーが出て病院でステロイドの注射を打ったぐらいです。アレルギーは治るのでしょうか?もっと酷くなるのか不安です。
私達のからだには外から異物が入ってきたときに、やっつけようとする免疫反応があります。これが過剰に反応した状態、それが「アレルギー」です。
原因となる異物には、花粉、ダニ、ハウスダストから食べ物、金属、日光などたくさんの種類があり、人によって「アレルギー」を起こす物質が異なります。「花粉症」・「アトピー性皮膚炎」・「気管支ぜんそく」は三大アレルギーとされ、いまや日本人の3人に1人は何らかの「アレルギー」を持っているという報告もあります。
からだの免疫反応の中心的な役割を果たしているのは、血液中の白血球。白血球の数や働きは、自律神経に大きく影響されます。
疲れがたまると、この自律神経が崩れ、からだの免疫力が落ちるだけでなく、白血球の数まで乱れ、「アレルギー」を引き起こすとされています。さらに、ストレスや不安も自律神経を狂わせる要因となります。
バランスのとれた食事、十分な睡眠、規則正しい生活を送ることで、からだの免疫力を高め、ストレスを発散することは大切なのですね。
食べ物や薬などの「アレルギー」は、原因となる物質を避けていれば、アレルギー反応を起こさずに済みます。また、「花粉症」のように完全に防ぐことは難しくても、症状を緩和する薬もあります。
ステロイド注射を打たれたようですが、ステロイドには糖尿病や消化器潰瘍、骨粗鬆症などの副作用もあり、注意が必要です。
アレルギーに対する不安もおありのようなので、「アレルギー科」と書かれたクリニックをぜひ一度受診してみてください。
今のあなたのアレルギーの状態を正確に把握することが、治療の第一歩になるはずです。