『サザエさん』を見なければ日曜夕方の憂鬱は防げる?
「ああ、また明日から仕事がはじまるのかァ〜」
激しい気分の落ち込みにおそわれる日曜日の夕方から夜は、1週間のうちでもっとも憂鬱な気分になる魔の時間帯といわれています。
あなたは大丈夫ですか?
『サザエさん』を見ると気分が落ち込む?
「サザエさん症候群」という言葉を聞いたことがありますか?
ふだんマンガやアニメを見ない人でも『サザエさん』のことは知っていることと思います。
『サザエさん』はご存知のように日曜夕方に放映されている人気アニメ番組。
1969(昭和44)年に放映が開始されて以来、一時中断はあったものの、今年で放映47年を迎えるというオドロキの長寿番組です。
「国民的アニメ」などといわれるのも納得ですが、その『サザエさん』を見ると憂鬱になる人がいるというのです。
なぜか?
日曜夕方から夜にかけては、つい翌月曜日からはじまる仕事のことを考えてしまう、いや〜な時間帯。どうにも気持ちが沈んでしまうという人が多くいるといいます。
なかには吐き気や頭痛を訴える人もいるということです。
「サザエさん症候群」とは、そうした憂鬱な気分におちいるきっかけになるのが日曜夕方に放映される『サザエさん』のアニメであるということから命名されたらしいです。
では日曜日が休日でない職業の人だったり、『サザエさん』が日曜夕方に放映されていない地域では「サザエさん症候群」がないかといえば、そんなことはありませんよね。
というのも「サザエさん症候群」というのは、休日の終わりのさみしさと仕事のはじまりを意識することで起こる気持ちの落ち込みや倦怠感のことを総称する言葉だそうですから……。
「考えても仕方がないことは考えない」で乗り切れる?
そんなわけで、一部でささやかれている(らしい?)「サザエさん症候群」におちいらないためには『サザエさん』を見なければいいじゃないのか?……という意見は当を得ているとはいいがたく、対処法にはならないようです。
日曜夕方の倦怠感や憂鬱を感じるきっかけになるテレビ番組は人によって違うわけで、たとえば、ある人にとっては『笑点』だったり、またある人にとっては『ちびまる子ちゃん』だったりするわけですね。
あなたの憂鬱のきっかけになる番組はありますか?
ところで「サザエさん症候群」を乗り切るにはどうすればいいのでしょう?
「部屋に閉じこもらず外に出ましょう」とか「スポーツで体を動かして脳を刺激しましょう」「日曜の夜に少しだけ仕事の準備をするといい」「夜、ぐずぐずといつまでも起きていないでサッサと寝てしまいましょう」といった休日の過ごし方がアレコレいわれているようですが、「そういわれてもねえ……」というのが大方の感想かもしれませんね。
特効薬がないとなれば、結局、自分で乗り切り方を見つけるしか手はないわけで、たとえば「日曜の夕方、憂鬱になるのは自分だけじゃないんだ、他にもいっぱいいるんだ……」と落ち込む自分を肯定的に認めれば、ずいぶん気分が楽になるかもしれません。
また「同僚のあいつも、嫌みな上司のあいつも、同じように今ごろ『サザエさん』で落ち込んでんだろうなあ……」などと考えるだけでも気持ちが楽になるでしょう。
また、「明日のことは明日考えよう!」とか「今考えても仕方がないことは考えない」というのは、もしかして悩み解決の要諦(?)かも。「下手の考え休むに似たり」ということわざもあるじゃないですか。
他に「仕事が終わったら何を食おう?」「今度の金曜はどこで一杯やろう?」などと、自分にとっての仕事後の楽しみだけに想像をめぐらすのはどうでしょう?
「おまえは何しに会社に来てんだ!」といわれそうですが、そう目くじら立てないで。
考えるのは自由ですし、頭の中まで他の人に入り込まれてほしくないですよね。
「サザエさん症候群」に似た言葉で「ブルーマンデー症候群」というのがあります。青い月曜日?……月曜日になればなったで、いろいろ気に病むことがありますよね。
「ブルーマンデー症候群」については次回以降、紹介したいと思います。
<参考URL>
*「ブルーマンデー症候群が1番多い年代層は?」(J-CAST会社ウォッチ)
https://www.j-cast.com/kaisha/2014/10/20218328.html?p=all
*「サザエさん」(フジテレビ)
http://www.fujitv.co.jp/sazaesan/