わかっちゃいるけどやめられない?「重ね食べ」
「重ね食べ」って知っていますか?
炭水化物と炭水化物をダブルで食べることを指す言葉だそうで、
たとえばカツ丼とソバ、ラーメンとチャーハンなど、主食の二重食いのこと。
これがどうも生活習慣病を引き起こすおそれありということで要注意らしいのですが……?
ふだんから重ね食べをしている人は6割以上?
体に悪いことは知っているけどやめられないことって意外にありますよね。
重ね食べという主食のダブル食いも「わかっちゃいるけど、やめられない」分野の1つ。
最近流行りの「低炭水化物」とか「ロカボ」も何のその。
……お昼どきともなれば、おなかをすかせた人たちが、
カレーにソバ、ラーメンにチャーハン、スパゲッティにパン……といった具合に
炭水化物の二重食べで空腹を満たす光景はめずらしくありませんよね。
小林製薬の調べでは「重ね食べをふだんからしている」中年男性は
61%もいることがわかりました。
もっとも人気なのは「チャーハンとラーメン」の組み合わせだそうで、80.6%もいました。
以下「ごはんとうどん」(41.0%)、
「ごはんと焼きそば」(34.3%)、
「スパゲッティとパン」(23.1%)といった結果でした。
あなたはどんな重ね食べメニューが好きですか?
重ね食べと肥満、糖尿病の深い関係とは?
重ね食べといえば、「粉もん」のメッカ、大阪と香川が真っ先に思い浮かびますよね。
大阪では「お好み焼きとごはん」は定番。
うどん県といわれる香川では「うどんとおにぎり・いなり寿司」の組み合わせは
当たり前という、両府県はまさに「粉もん」は食文化そのものという土地柄です。
ところが困ったことに、重ね食べと肥満の関係は相思相愛ともいった間柄にあるようです。
大阪府の調査では、BMIが25以上の「肥満」の男性の70.7%、
女性の56.2%が週に1回以上、何らかの重ね食べをしているということです。
香川県についても、糖尿病によって死亡する人が全国で第9位、
患者数を示す受療率も全国第2位だそうです。
全国屈指の「うどん県」は別名「糖尿病県」というありがたくないレッテルを貼られてしまいました。
わかりにくい「隠れ」重ね食べにも要注意?
というわけで、体にはよくないことがハッキリした重ね食べですが、
ごはんと麺類といったわかりやすい組み合わせ以外にも、
「隠れ」重ね食べとでもいいましょうか、わかりにくい例もありそう……。
たとえば「ごはんと餃子(皮が炭水化物)」
「ポテトサラダのサンドイッチ(ポテトが炭水化物)」
「スパゲッティと缶コーヒー(甘みはほぼ炭水化物)」などはどうでしょう。
また「ポテトサラダとごはんと缶コーヒー」みたいな炭水化物の多重食べもありますね。
何となく毎日、当たり前に食べているけど、
じつは……といった隠れた重ね食べの組み合わせがもっとありそうです。
どうです? 見つかりました?
<参考URL>
*「2016年中年男性の食生活に関する実態調査」(小林製薬(株))
https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2016/161115_01/index.html
*「平成27年大阪版健康・栄養調査」(大阪府)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/kenkoueiyouchousa/index.html
*「かがわ糖尿病予防ナビ」(香川県)
http://www.pref.kagawa.lg.jp/kenkosomu/tounyounavi/state/