プラスコラム
PLUS COLUMN

通勤時のイライラや体の不調は バッグの重さが原因かも?

ジャケットを脱いでファッションは軽やかになっているのに、

相変わらず重たいバッグを持って、肩こりを悪化させている人はいませんか。

ファッションと同様に、この春、バッグの軽量化をはかりませんか?

 

女性の通勤バッグの重さは平均2.2kg

財布にスマートフォンや化粧ポーチ、折り畳み傘などで、バッグはパンパン。

新しいバッグに替えない限り、バッグの中身は増え続ける一方。

今日も重~いバッグをもって通勤している人も多いのではないでしょうか。

 

通勤にまつわる調査・研究結果を発信している「通勤総合研究所」が、昨年末に、

首都圏に通勤する女性600人を対象にして行った調査によると、通勤時の荷物の重さは平均2.2kg。バッグの中身は平均11.1個でした。

 

通勤時の荷物が重いと感じている人は8割以上におよび、

約4割の人がお弁当や水筒を持ち歩いていることがわかりました。

通勤時の荷物が重いと感じる人と感じない人の荷物の重さを比べると、

なんと平均1,233gもの差が……。

 

さらに通勤の荷物が重い人ほど通勤時にイライラする度合いが大きく、

91.5%もの人が体に不調を感じていることも判明しました。

バッグの重みは、毎日の通勤や体調に、並々ならぬ影響を与えているようですね。

 

バッグが体のゆがみや思わぬ不調の原因に

ところで、あなたはバッグをどちらの肩にかけていますか? 

ショルダーバッグをいつも利き手側の肩にかけている人も多いはずです。

バッグを同じ側の肩にばかりかけていると、肩に負担がかかるために、

知らず知らずのうちに体が傾いてしまうそうです。

そうした毎日の積み重ねが、体のゆがみにつながり、

やがてそれが肩のこりや首筋のこり、腰痛などさまざまな不調につながっていくといわれています。

 

また、重い通勤バッグは2kgのダンベルをもっていることと同じですから、

姿勢を保つために、どうしても猫背にもなりやすいそうなのです。

こうした不調を予防するためには、左右交互にバッグを持ちかえることが大切。  

荷物を左右均等にもつためには、リュックサックが有効ですが、重いリュックサックをもてば、

結局は背骨に負担をかけることになるといいます。

 

バッグの中身を定期的に断捨離しよう

体にゆがみや不調を引き起こさないために心がけることは、

やはり荷物の軽量化がいちばんのポイントでしょう。

そのためには、定期的にバッグの中身を整理するのが一番の近道のようです。

 

まずは、重いお財布の中身をチェック。

知らず知らずのうちにレシートやポイントカードがたまっていませんか? 

風水によると、不要なものでパンパンになったお財布はお金がたまらないそうですよ。

次に重たくなりがちなのが、化粧品ポーチ。

こちらも必要最低のものだけ残して整理したほうがよさそうです。

そのほか、使いかけのティッシュやハンカチが入っていたり、

レシートなどのゴミが入っていることも。

 

また、同じバッグをずっともっていると、不要なものがたまりがちなので、 

頻繁にバッグを頻繁にかえることも、バッグの中身の整理整頓に役立ちます。

 

通勤時は、満員電車に揺られてそれでなくてもストレスでいっぱい。

バッグの中身を軽くして、ストレス軽減しませんか?

 

<参考URL>

*通勤総合研究所(http://tsukin-soken.jp/)プレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000029941.html

 

*「肩こり・首の痛みの原因。体のゆがみを解消するには」(日経ヘルスUP)

https://style.nikkei.com/article/DGXDZO70457890W4A420C1MZ4001?channel=DF140920160919&style=1

プロフィール

医療ライター
中出 三重

株式会社エム・シー・プレス勤務(医療ライター・編集者)

*出版社勤務、フリー編集者を経て、企画・編集室/株式会社エム・シー・プレス勤務。

*女性を取り巻く医療と健康、妊娠・出産・育児の他、予防医学、治療医学などを中心に、多くの単行本を企画・編集・執筆。

*楽しく食べること、おいしく飲むことをこよなく愛する。休日の楽しみは公園ごはんと街歩き。