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【New】目のトラブルを引き起こす コンタクトレンズの汚れにご用心
高温多湿の梅雨どきは、カビや細菌の増殖が活発になる季節。
汚れたコンタクトレンズに繁殖する細菌やカビが目のトラブルの原因になることをご存知でしたか?
不適切な使い方でコンタクトレンズのトラブルが増加中
今や日本人の10人に1人がコンタクトレンズを使用しているといわれる時代。
コンタクトレンズは、私たち生活になくてはならない存在になっているのかもしれません。
メガネのように曇ったり汗でズレることもなく、広い視野でみられることもコンタクトレンズの大きな魅力です。
しかし不適切な使い方によるコンタクトレンズのトラブルは年々増えて、
今では年間100万件以上発生しているともいわれています。
特にソフトコンタクトレンズは目に障害が起こっても痛みなどの自覚症状が比較的少ないため、
いつのまにか重い症状になっているケースが多いようです。
細菌やカビの格好の棲家になることも
コンタクトレンズは、その使い方やケアを間違うとさまざまな目のトラブルの原因になるといわれています。
起こしやすいトラブルの中でも気をつけたいのがカビやアカントアメーバ、
細菌感染などによるトラブルだそうです。
コンタクトレンズは水分を含んで常に潤っているために、
汚れがつきやすく菌やカビの格好の棲家になることがあるといいます。
たとえば、涙にはたんぱく質や脂質が含まれていて、
それがコンタクトレンズに付着してレンズの内側の汚れとなるそうです。
また、外から付着する汚れもあります。
空気中に存在するホコリやタバコの煙や花粉、コンタクトの装用時に手指の汚れが
レンズについてしまうことも。
また、女性の場合は化粧品の汚れが付着することが多いそうです。
たとえば、ファンデ―ションや日焼け止めを塗った手でコンタクトレンズをいじったりしていませんか?
また、コンタクトレンズをつけたままメイク落としをしていませんか?
化粧品や汚れがコンタクトレンズに付着すると、カビや細菌のエサとなり、
目のトラブルにつながるといわれています。
化粧品汚れの対策は?
化粧品の汚れでコンタクトレンズを汚さないようにするためには、どうしたらよいのでしょうか。
メイクをするときはファンデーションなどで手が汚れがち。
そこで、日本眼科医会では、手をよく洗って清潔な手でコンタクトレンズをまず装用し、
それからお化粧をすることをすすめています
メイクを落とすときには反対に、コンタクトレンズをはずしてから化粧を落とすとよいといいます。
もちろん、コンタクトレンズの洗浄も重要なポイントのようです。
コンタクトレンズは目に直接装用するものですから、しっかりとレンズケアを行って
いつも清潔に保っておきたいものですね。
<参考URL>
*「コンタクトレンズの汚れとキズ」(日本コンタクトレズ学会)
http://www.clgakkai.jp/general/study01-1.html
*「コンタクトレンズと目のお化粧」(日本眼科医学会)