40歳過ぎたら、改めたい 骨粗しょう症リスクを高める生活習慣
40代からは、本腰を入れて取り組みたい骨粗しょう症対策。
でもせっかく予防対策に気をつけていても、意外な食習慣、生活習慣が骨の健康を阻害してしまうことも。
あなたは大丈夫?
骨粗しょう症・骨折を招く生活習慣
骨のカルシウムが不足してくることが原因で起こる骨粗しょう症。
知らず知らずのうちに、カルシウム不足を招いてしまう、こんな習慣ありませんか?
加工食品・インスタント食品をよく食べる
骨粗しょう症の予防対策には、カルシウムを中心にビタミンDやビタミンK、コラーゲンなど骨の健康に必要な栄養素の摂取が大事なことは良く知られています。
でもそれと同じくらい大切なのが、食品添加物に含まれるリンのとりすぎに注意すること。
リンの摂取が多すぎるとせっかくとったカルシウムが体の外に排出されてしまそうなのです。
ハム、ベーコン、ソーセージなどの肉加工品やインスタント食品、レトルト食品などには、食品添加物のリン酸塩が含まれていて、これらをよく食べる人は、知らず知らずのうちにリンの過剰摂取になりやすいといわれています。
できるだけ加工食品や外食、インスタント食品などは避けたほうが無難のようですね。
お酒が好き
適量のお酒であれば、カルシウムの吸収にとくに影響はないといわれています。
しかし、お酒が好きの人は要注意。飲酒量が多いとカルシウムが吸収されにくくなり、さらにアルコールの利尿作用により、尿と一緒にカルシウムが体外に排出されてしまうそうなのです。
お酒は適量でとどめておいたほうがよさそうです。
塩分・糖分をとりすぎてしまう
塩分や糖をとりすぎると、せっかくとったカルシウムが尿から排泄されてしまい、骨粗しょう症の要因になるといわれています。
塩分も糖分もとりすぎに注意しましょう。
タバコを吸う
喫煙習慣がある人は骨粗しょう症になりやすいといわれています。
タバコは血流を悪くし、カルシウムの吸収を阻害することが知られています。
また、女性ホルモンの働きも低下させるので、骨量不足につながるそうです。
つまり、喫煙習慣がある人は骨粗しょう症になるリスクが高まってしまうそうなので、気を付けて。
禁煙することは、体の健康を守るだけでなく骨の健康を守るためにも有効な手段だといえそうです。
運動不足・日光
オフィスワークなどでほとんど日光にあたらない生活をしていたり、運動不足で骨に刺激があたらない生活を起こっている人も骨粗しょう症になりやすくなるという報告があるそうです。
骨粗しょう症のリスクは、遺伝的な要因もあげられていますが、生活習慣も大いに関係しているようです。
遺伝や体質はかえられませんが、生活習慣なら自分で変えることが可能です。
閉経後は骨量が急激に減って、骨粗しょう症のリスクが高まることが知られています。
骨粗しょう症になると、骨がスカスカになって、ひどい場合はくしゃみなどのちょっとした衝撃でも骨折してしまうことがあるとか。
そうならないためにも、40歳を過ぎたら本腰を入れて、骨粗しょう症予防対策に取り組みたいものですね。
<参考図書>
*「食の医学館」(小学館)
<参考URL>
*「知って得する病気の知識 骨粗しょう症」(日本医師会)
https://www.med.or.jp/chishiki/kotu/002.html
*「健康長寿ネット リンの働きと1日の摂取量」(長寿科学振興財団)
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-p.html