ながら運動でも大丈夫。 手軽にできる骨粗しょう症の予防・対策運動
閉経後から急激に増え始める骨粗しょう症。
でも若い女性でも骨粗しょう症予備軍が増えているといわれているので、油断はできません。
今回は骨粗しょう症対策のために、今から習慣づけたい運動をご紹介します。
骨の健康に適度な運動は不可欠
骨がスカスカになって骨折しやすくなってしまう骨粗しょう症。
困ったことに自覚症状はほとんどなし。
知らないうちに骨がスカスカになってあとであわてないためにも、骨粗しょう症対策は早めに立てていくことが大事だといわれています。
骨粗鬆症の予防対策には「食事」とともに「運動」が欠かせません。
食事からとったカルシウムは、そのまま骨になるのではなく、運動によって骨に負荷をかけることで骨への定着度が増すといわれているからです。
宇宙飛行士は骨がもろくなる?
骨は負荷をかけないと弱くなり、負荷をかけると強くなる性質をもっているそうです。
たとえば、重力のない宇宙では、骨に負荷がかからないために、宇宙飛行士は骨がもろくなることが知られています。
宇宙での骨量減少の速さは、骨粗しょう症の人の約10倍ともいわれています。
いかに運動で骨に負荷をかけることが骨の健康のために大事かがわかりますね。
おすすめは片足立ち
とはいえ、日々の仕事に追われていると運動を習慣にするのはかなり大変なこと。
定期的な運動なんてとても無理……そんな声が聞こえてきそうです。
でもそんなに気負わなくても大丈夫。
日常の中で無理なくできる運動でもいいらしいです。
たとえば、専門家がすすめるのは片足立ちを左右の足でそれぞれ1分間ずつ行うというもの。
これを1日3回、左右で合計6回行うと、太ももの付け根にかかる負荷は、約53分歩いたのと同じだといわれています。
慣れないうちは椅子や机につかまってもよいそうですよ。
これなら、職場の昼休みや自宅でも手軽にできそうですね。
転倒防止にもなるので、片足をあげて靴下を履けない人はぜひトライしてください。
あえて足に負荷をかけよう!
そのほかにも、階段の上り下りや歩くといった日ごろ行う運動も、骨密度を高めるためには有効だといわれています。
あえて自分の足に負荷をかける生活をしてみることが、骨の健康につながるようです。
<参考資料>
*「こうして骨を守る」(「きょうの健康」2017年3月号 NHK出版)
<参考URL>
*「健康メモ ロコモティブシンドロームをご存知ですか?」(小金井市医師会)
https://koganei-med.or.jp/info/info_memo/438.html
*「健康管理と病気の予防に役立つ宇宙医学」(JAXA)
http://www.jaxa.jp/article/special/experiment/ohshima01_j.html