「朝起きられない」「頭が重い」は 低血圧が原因かも
若い女性に多いといわれている低血圧。
低血圧の人は、朝がとくに苦手で、午前中はなかなか仕事のエンジンもかからないようです。
どんなトラブルなのでしょう。
脳や体を循環する血液量が減少
低血圧とは読んで字のごとく、血圧が低い状態。
一般に最高血圧最高血圧(収縮期血圧)が100mmHg未満であることを「低血圧」というそうです。
血圧が低いということは、脳や体の末端に血液を押し出す力が弱くなるということなのです。
低血圧は、高血圧のように命にかかわる病気に直結していくものではないので、ほうっておかれがちだそうです。
しかし、低血圧がさまざまなプチ不調を招いていることがあるようです。
つらいプチ不調
とくに多いのは、朝がつらいという訴え。朝起きられない、朝は食欲がわかない、また午前中は元気が出ない、仕事のミスをしやすいと訴える人が少なくないそうです。
また、血流が悪くなっているために、めまいや立ちくらみ、だるさ、肩こり、動悸、冷え、胃もたれなどさまざまな症状が出てくるといわれています。
特別に病気があるわけではないのに、このような不調が出てくる場合は、低血圧のせいかもしれません。
季節やライフスタイルにも関係する
血圧は、気温や環境によっても変わるものです。
一般的に、春から夏は血圧が下がりやすいので、低血圧の症状が出やすくなるそうです。
また、生理のときや夜更しをしたとき、また栄養不足やストレスのあるときなどは、低血圧の症状が出やすいといわれています。
今日から試したい7つの対策
低血圧の不快な症状は、生活習慣の見直しで症状が軽くなることも多いといわれています。
そこで、今日からできる低血圧対策を紹介します。
1.決まった時間に起きる
自律神経を整えるためにも規則正しい生活リズムが大切。朝、つらくても決まった時間に起きましょう。
2.布団の中で体を動かす
目覚めたら、ベッドの中で手足を動かして体を目覚めさせましょう。
3.朝日を浴びる
窓を開けて日光を浴びて、体内時計のリセットを。
4.熱めのシャワーを浴びる
少し熱めのシャワーを浴びると、血行が促されて頭がすっきりします。
5.朝食を食べる
朝食を抜くと、ますます午前中にエンジンがかかりにくくなります。
いきなり朝食を食べるのが苦手な人は、バナナや牛乳、ヨーグルトから。
6.適度な運動を心がける
簡単なストレッチやウォーキングなど、適度な運動で血流を良くしましょう。
7.食事に気を付ける
低血圧改善は食事も大事なポイント。良質の蛋白質、野菜、海藻、豆製品を摂るようにしましょう
いかがですか? できることから少しずつ取り入れていってみてください。
つらい症状が続くときは一度は受診を
ところで、体のだるさは低血圧のせいだと思っていたら、甲状腺の病気やうつ病など、ほかの病気の症状であることも。
症状が気になるときは、一度内科で検査を受けることをおすすめします。
<参考図書>
*ウィメンズ・メディカ(小学館)