
進行しても気づきにくい 大人の虫歯に気をつけて!
6月4日から10日は「歯と口の健康習慣」。みなさんはお口の健康に自信がありますか?
今回は、知っておきたい「大人の虫歯」のお話です。
大人の虫歯が増えている?
ご存知の方も多いかもしれませんが、大人が歯を失う2大原因が虫歯と歯周病。
厚生労働省の調べによると、歯を抜くに至った主な原因は、50代からは歯周病が半分以上を占めていますが、20代から40代半ばころまでは、約4割から5割が虫歯が原因なのです。
虫歯といえば子どものトラブルと思われがち。
実は子どもの虫歯は減少傾向にあるそうです。
一方で大人の虫歯は増えているといわれています
大人の虫歯は痛くない?
とくに歯が痛まないから、長らく歯科医院に行っていないという人も多いのではないしょうか?
でも、大人の虫歯は歯がしみたり痛んだりという自覚症状に気づきにくいそうです。
つまり、知らず知らずのうちに虫歯が進行して、気づいたら歯を抜くことになってしまうケースも少なくないようです。
しかも毎日きちんと歯を磨いていても虫歯になるケースもあるそうです。
油断はできませんね。
治療した歯に虫歯が!
子どもの虫歯と違うところは、大人の場合は、歯ぐきが下がった根元のところや過去に治療した詰め物やかぶせ物に虫歯できやすいことだそうです。
とくに神経を抜いた歯は痛みを感じにくいために、発見が遅れがちだといわれています。
働き盛りこそ歯科の定期検診を!
働き盛りの年代は、忙しさにとりまぎれてついつい歯科医院から遠のきがちです。
でも、今しっかりと口腔ケアや歯科治療をしておかないと、60代、70代になってほかの歯にも虫歯や歯周病が進んで、次々と大切な歯を失ってしまうことにもなりかねません。
毎日の歯磨きは大切ですが、それ以上に大事だといわれているのが、歯科の定期検診だといわれています。
歯垢の除去を兼ねて、2~3か月に1回は歯科を受診し、虫歯のチェックをしてもらうことをおすすめします。
<参考URL>
*う蝕罹患の現状(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/000358782.pdf
*「大人のむし歯の特徴と有病状況」(e-ヘルスネット 厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-003.html