食中毒の季節。 お弁当に避けたいのはどんなおかず?
働く男女のランチは、近年、外食派よりお弁当派が圧倒的に増えている様子。
食べて楽しいお弁当ですが、気温が高くなると食中毒が心配になりますね。
衛生面はもちろんですが、おかずの中身にも注意が必要なようです。
好物でもこの時期避けたいおかずはこれ
節約や健康のためにお弁当をつくる人が増えていますが、お弁当は自分の好物を好きなだけ詰められるのも魅力のひとつですね。
でも、暑い季節は食中毒を避けるために、出来るだけ避けたいおかずがあるようです。
どんなものがNGおかずなのか、見ていきましょう。
・ポテトサラダ
お弁当に入れて良し、サンドイッチの具としてもおいしいポテトサラダですが、ジャガイモは水分が多く、食中毒になりやすい食材だといわれています。加えて生野菜、マヨネーズを混ぜるので、水分が出やすく傷みやすいおかずとして知られています。食中毒の心配な季節には避けたほうがよさそうです。
・半熟の卵料理
卵は食中毒を起こすサルモネラ菌が活躍する食材でもあります。半生状態ではサルモネラ菌が生きている恐れがあるそうです。
半熟派には残念ですが、ゆで卵も卵焼きも食中毒の季節は、半熟とろとろは避けたほうが無難。黄味も白身も硬くなるまで十分に火を通しましょう。
また、卵の殻にサルモネラ菌が付着している可能性もあるそうなので、卵を触ったら手洗いを。
<チャーハンや炊き込みご飯>
暑い季節は白いご飯も食中毒の危機にさらされますが、チャーハンや炊き込みご飯など具材が混ざったご飯は、さらに食中毒の危険性が高くなるそうです。
ご飯の食中毒対策としては、白いご飯に少量酢を入れたり、梅干しをちぎって全体に散らすと殺菌効果が発揮されるといわれています。
<生野菜・果物>
特にキュウリやレタスは水分が出やすく、菌が繁殖しやすいので要注意。レタスをおかずの仕切り代わりにする人もいますが、これからの季節はおかずの仕切りはカップを使ったほうがよさそうです。
また、お弁当のすき間を埋めるのに大活躍のプチトマトですが、ヘタには雑菌が多くついているといわれています。ヘタを取ってよく洗い、水分を十分にふき取って入れるなどしましょう。
<サンドイッチ>
おにぎりをつくるときには気をつけていても、サンドイッチをつくるときはあまり食中毒のことを意識しない人もいるようです。しかし、サンドイッチも食中毒の原因になります。ご飯と同様に以下の注意が必要です。
・パンや具材に触れるときは、よく手を洗うこと。
・トマトやキュウリなど水分の多い野菜は避け、レタスを入れるならしっかりと水きりをして、キッチンペーパーでよく水気を拭き取ること。
・具材はしっかり火の通ったものを。焼いたハムやベーコン、十分火が通った卵焼き、炒めたキャベツ、ジャムなどが安心のようです。
<チーズやちくわ、ハムなど>
意外と見落としがちなのが、チーズなどの乳製品やちくわ・かまぼこなどの練り製品、ハムなどの食肉加工製品。プチトマトと同様に、そのままお弁当のすき間おかずとして活躍する食材ですが、夏は傷みやすいので注意を。お弁当に入れるなら、十分に加熱して。
<加熱調理を前提とした「そうざい半製品」>
衣が付いていて揚げるだけのコロッケやメンチカツ、トンカツ、焼くだけでOKのハンバーグなど、冷蔵のほか冷凍で販売されている「そうざい半製品」は、火を通して調理するので安心と思われがちです。でも、中まできちんと火を通していないと、食中毒が発生するそうです。中心部までしっかり火を通しましょう。
いかがでしたか?
意外なおかずが食中毒の原因になることがあるようです。
これからの季節は、おかずの内容にも気を配って、安心でおいしいお弁当をつくってください。
<参考URL.
*「さらば食中毒!お弁当づくりの知恵」(農林水産省)
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/lunchbox.html
*東京都食品安全F&Q(東京都福祉保健局)
https://www.foodfaq.metro.tokyo.lg.jp/modules/faq/?action=Detail&faqid=57
*暮らしの食品安全(東大阪市)
https://www.city.higashiosaka.lg.jp/0000002054.html
*卵の衛生的な取扱いについて(公益社団法人日本食品衛生協会)
http://www.n-shokuei.jp/eisei/sfs_egghandling.html
*「加熱調理を前提とした食品(メンチカツ、ハンバーグなど)による食中毒に注意しましょう」(岡山県 生活衛生課)