夏疲れを残さない! 上手にエアコンを使って、快眠を!
残暑が続く熱帯夜、みなさんはどんなふうにエアコンを使っていますか?
今回は寝苦しい夜の上手なエアコンの使い方について考えてみました。
エアコンをつけて寝るのは今や常識!?
今年は梅雨明けと同時に猛暑が続き、残暑はまだまだ続きそう。
寝苦しさから、慢性的な寝不足を訴える人も多いのではないでしょうか?
気象庁の調べによると、ここ数年間毎年、熱帯夜の日数が増えているそうです。
実際、ダイキン工業が行った「第23回現代人の空気調査」によると、「夏の夜、快眠できたか」の問いに6割以上の人が「暑くてなかなか寝付けなかった」と回答しています。
こんなときに手放せないのがエアコンですが、調査結果では「夏場、寝るときどのようにエアコンを使っているか」という問いに「ひと晩中つけっぱなし」と回答した人が23.5%。
夜間熱中症の危険もある昨今。「タイマー設定をつけている」人も、実に51.3%もいました。
就寝時は室温を下げ過ぎず、除湿で快適に
体感温度には個人差があるといわれていますが、一般に夏の夜は、室温は26~28度、湿度は50%程度で快眠が得られるといわれています。
エアコンをつけっぱなしにして寝ると、翌朝体がだるくなるという声をよく聞きますが、室温を下げ過ぎていませんか?
専門家によると、心地よく眠るためには、室温を下げ過ぎないことだといいます。
エアコンは、環境省が推奨する28℃くらいの高めの温度に設定して除湿運転で湿度を下げることがポイントだといわれています。
また、エアコンの風が直接体にあたらないように気を付けることも大事だそうです。
「タイマー切」設定は入眠3〜4時間後
一方、エアコンのタイマーを設定している人は「タイマーをいつ切るか」が快眠のポイントになるようです。
ちょっとむずかしい話になりますが、最近は眠りの質について注目されるようになりました。
その眠りの質を左右するのが入眠後3時間くらいの間に集中して出現する「徐波睡眠(じょはすいみん)と呼ばれる深い眠り。
徐波睡眠のときには、心身の疲労回復や細胞を修復したり活性化したりする働きをもつ成長ホルモンが、もっとも多く分泌されるといわれています。
その徐波睡眠を確保するためには、睡眠の最初の3時間が大事なポイント。
心地よく眠りにつくには、床に就く1時間くらい前に冷房を入れ寝室を冷やしておくこと。
そうして、眠るときはちょっと高めの28℃程度の室温設定プラス除湿運転にして、タイマーは3~4時間後に切れるようにするといいそうです。
タイマーが切れて、明け方寝苦しくて目が覚めてしまうという人は、明け方に「入タイマー」を入れるような設定を加えておくのもひとつの方法かもしれません。
そろそろ夏の疲れが出てくる季節。
こんなときこそ上手にエアコンを使って良質な睡眠を確保したいもの。
すっきり眠って、明日の仕事のパフォーマンスを高めたいものですね。
<参考URL>
*「第 23 回 現代人の空気感調査」(ダイキン工業株式会社)
https://www.daikin.co.jp/air/knowledge/library/vol23/
*「COOL Biz 睡眠のプロに学ぶ! 暑い夏の夜を乗り切る快適な睡眠術」(環境省)
https://ondankataisaku.env.go.jp/coolchoice/coolbiz/office/action_detail_001.html