加熱式タバコといえども例外ではなかった?
やっぱりね……と思った人も多かったのではないでしょうか。
加熱式タバコの健康リスクについてのWHOの見解。
タバコはどんなタイプにせよ、結局タバコなんですね。
紙巻き同様、加熱式タバコも有害?
世界保健機関(WHO)が7月に発表した「非加熱タバコも健康リスクがある」とする報告書は、世のタバコ愛好家をかなりがっかりさせたのではないでしょうか。
なんとなく「加熱式タバコは紙巻きタバコよりも健康上のリスクが軽減される(のではないか?)」といった噂というか、タバコ業界の主張を「信じたい」気持ちになっていた愛好家も多いはず。
そんな彼らにはショッキングともいえるWHOの見解でした。
各メディアを通じて発表された「加熱式タバコは紙巻きタバコと比べ、必ずしも健康上のリスクを軽減することにはつながらない」とするWHOの報告は、それまで愛煙家が(半信半疑ながらも?)信じていたこととは真逆の内容で、にわかには受け入れがたいものだったかもしれません。
「呼出煙」による受動喫煙の可能性?
では,加熱式タバコの何が健康リスクなのでしょう。
有害物質が紙巻きタバコよりも少ないとされる加熱式タバコですが、WHOによると「いくつかの毒物のレベルは紙巻きよりも低いものの健康上のリスクを軽減するものではない」といいます。
また、加熱式タバコは禁煙補助効果があるといわれているようですが、それに対しても「証拠は不十分」と否定しています。
さらに「呼出煙(こしゅつえん)」の問題があります。
呼出煙というのは、加熱式タバコの喫煙者が吐き出す煙のことです。
紙巻きタバコのように副流煙はないのですが、呼気からの受動喫煙の可能性があるといいます。
このように世界的規模で愛煙家を取り巻く状況は日に日に厳しくなっています。
やめどきかもしれません。
<参考資料>
*「加熱式たばこも健康リスク」(東京新聞/2019.8.5)
<参考URL>
*「電子タバコは『間違いなく有害』 WHOが規制訴え」(時事通信/2019.7.29)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20190729038921a&g=afp
*「非加熱・加熱式タバコや電子タバコに対する日本呼吸器学会の見解」
http://www.jrs.or.jp/uploads/uploads/files/photos/hikanetsu_kenkai.pdf