加熱式タバコ、乳幼児の誤飲に注意を!
紙タバコに代わって、増えているのが加熱式タバコ。
それに伴って、赤ちゃんや幼児の誤飲が増えているそうです。
タバコ葉を熱して吸引する加熱式タバコ
紙巻きタバコと比べると有害性がカットされている、タバコ臭さが激減するなどの理由から、近年需要が増えているといわれる、加熱式タバコ。
電子タバコはリキッドを使用しているのに対して、加熱式タバコは、タバコの葉を熱してニコチンを吸入するタイプのものなのだそうです。
加熱式タバコは、より紙巻きタバコに近い味わいがあるといわれて、売り上げを伸ばしているようです。
煙も出ないので、乳幼児のいる家庭で吸っている人も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの幼児の誤飲が増えている
使用者の増加に伴って、気を付けたいのが赤ちゃんや幼児の誤飲です。
乳幼児の誤飲の原因のトップはタバコだそうですが、加熱式タバコが普及するにつれて、タバコ葉の入った部分の入ったスティックやカプセルなどの誤飲も増えていると、国民生活センターが警鐘を鳴らしています。
生後5か月頃から増える誤飲事故
赤ちゃんにとって未知のものは興味の対象。
生後5か月を過ぎる頃は何でも口に入れて確かめようとします。
加熱式タバコに使用するスティックやカプセルなどを赤ちゃんの手の届く場所において、誤飲してしまう事故があとを絶たないようです。
加熱タバコのスティックやカプセルの誤飲
国民生活センターの調査によると、加熱式タバコのスティックやカプセルはすべての銘柄で赤ちゃんの口に入る大きさや形状だったそうです。
加熱式タバコの使用前の1本分中のタバコ葉には、中毒を起こすニコチン量が含まれているといわれていますから、乳幼児の手の届く場所には絶対に置かないこと。
また、使用済みのスティックやカプセルを不用意にごみばこに捨てて、赤ちゃんや子どもがごみ箱から取り出して口に入れてしまうケースもあるそうです。
電子タバコの誤飲にも気をつけて!
加熱式タバコだけではありません。
電子タバコ用のリキッドの誤飲もあるそうですから、乳幼児のいる家庭は、十分に気を付けたいものですね。
3歳児が口を開けたときの最大口径は39ミリといわれていて、これより小さいものはすべて誤飲の危険があるといわれています。
誤飲するものがないか日々点検を
親の不注意で誤飲事故を起こさないよう、赤ちゃんや子どもの視点にたって、日々家の中の点検を怠らないようにしたいものですね。
<参考URL>
*「乳幼児による加熱式たばこの誤飲に注意」(国民生活センター)
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20171116_2.pdf
*「STOP! 子どもの窒息・誤飲」(東京消防庁)
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/stop/stop02.html