むくみやすい人が見直したい生活習慣
むくみに悩む女性は多いですね。
その原因の多くはライフスタイルにあるそうです。
むくみやすい人のライフスタイル
むくみは病気が原因で起こることがありますが、一過性のむくみは、ストレスや疲れ、運動不足などライフスタイルが原因で起こることが多いといわれています。
どんなことが原因になるのでしょうか。対策も含めてみていきましょう。
(1)立ち仕事やデスクワークの人
同じ姿勢姿勢を続けていると、ふくらはぎの筋肉を動かさないので血行不良によって、脚に余分な水分が溜まりやすくなるといわれています。
脚の血液循環を少しでもよくするためには、つま先立ちや屈伸運動を。
デスクワークの人は、すわったまま足首を動かしたり、膝の曲げ伸ばし運動などで脚の血行をよくしましょう。
お行儀が悪いけれど、貧乏ゆすりもよいそうです。
また立ち仕事の人は、弾性ストッキングの着用が効果的だといわれています。
(2)睡眠不足や疲れがたまったとき
睡眠不足や疲労がたまった状態が続くと、二酸化炭素などの疲労物質が体の細胞内にたまって酸素不足の状態に。その酸素を循環させようと血管が広がって流れる血液の量も増えるため、体内の水分が増えてむくみになって現れるそうです。
睡眠不足や疲れは早めの解消を心がけましょう。
(3)体が冷えたとき
冷えると体の血管が収縮して、血液のめぐりが悪くなって、むくみが出やすくなるそうです。
冷え症の人ほどむくみやすいといわれています。
まずはおなか回りや腰回り、太ももなどを温めて体を冷やさない心がけを。
また忙しいときも、入浴はシャワーですませず、しっかり湯船につかりましょう。
(4)塩分のとりすぎ
塩分をとりすぎないよう注意しましょう。
塩分というと塩辛い食べ物を思い浮かべがちですが、実はスイーツにも注意が必要です。
和菓子やパイやデニッシュ、菓子パン類には意外と多くの塩分が含まれているのです。
逆にむくみが気になるときに積極的にとりたいのが、塩分の排出を促すカリウムたっぷりの食品。
カリウムはバナナやアボカト、ヒジキ、納豆などの食品に多く含まれています。
(5)運動不足の人
運動不足もむくみの原因になります。
中高年になってむくみやすくなった人は、筋肉量が減ったことが原因であることが少なくないそうです。
脚のむくみが気になる人は、歩くことを心がけて、ふくらはぎの筋肉を十分に動かしましょう。
(6)ストレスをためやすい人
精神的なストレスがあると自律神経が乱れて、血行が悪くなりむくみを引き起こすことがあるそうです。
ストレスをためやすい人は、積極的にストレスケアを。
そのほか、女性は生理前や、妊娠中、更年期などに女性ホルモンの影響でむくみやすくなるそうです。
一過性のむくみは食事や睡眠、運動などライフスタイルの改善で予防・解消できるそうですから、まずは、生活の見直しをしてみませんか?
なお、翌日もむくみが消えないとき、むくみがひどいときなどは、病気の可能性も考えて内科の受診をおすすめします。
<参考資料>
*『栄養と料理』2019年2月号(女子栄養大学出版部)
*『家庭医学大辞典』(小学館)
*『20代からのホルモンバイブル』(河出書房新社)